米軍三沢基地は20日、米国発の米政府チャーター機で同基地を訪れた軍関係者数人から、新たに新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことを、公式フェイスブック(FB)上で公表した。三沢市によると、所属は17日に感染者が出たことが明かされた一時在留部隊とは異なる。関係者は同基地到着後、基地内の宿舎で移動を制限され、外部との接触はない。宿舎外での行動履歴がなく、接触者も一部に限られており、小桧山吉紀市長は「感染拡大の可能性はない」との認識を示している。[br] 市や同基地の情報をまとめると、感染が確認された関係者は定期的に同基地を訪れているチャーター機で15日に到着。海外から来た場合に義務付けられている基地内での2週間の隔離措置に従い、宿舎で待機していた。その後、PCR検査を行い、20日に陽性反応が確認された。[br] 同基地は現在、感染者を基地内の感染症患者専用施設に移した。出発地や感染者の人数、性別など詳細は明らかにしていない。[br] 市によると、米軍は隔離措置中に何らかの症状や体調不良があった場合、検査を行うようにしている。[br] 濃厚接触者の追跡調査も既に完了。機内で感染者の近くに座っていた人々は、PCR検査の結果、陰性だった。チャーター機の乗客全員については、2週間の隔離が解除される前に、再度検査を実施する予定。[br] 同基地報道部は「20日午前にFBで公表した以上の情報は、現時点で公表しかねる」としている。[br] 市は20日午前10時ごろ、同基地から電子メールで一報を受信。同11時から緊急の会議を開き、状況や今後の対応を確認した。小桧山市長は「基地内で再び感染者が確認されたのは残念。今後も同基地のクリストファー・ストルービ司令官と連絡を密にすることを確認しており、市民の安全安心のために情報提供などの対応を取りたい」とコメントした。