【新型コロナ】米軍三沢で3人感染 市長「基地内で抑えられている」

三沢市感染症対策本部会議の席上、軍関係者の陽性反応確認を報告するクリストファー・ストルービ司令官(右)=17日午後1時半ごろ、同市役所
三沢市感染症対策本部会議の席上、軍関係者の陽性反応確認を報告するクリストファー・ストルービ司令官(右)=17日午後1時半ごろ、同市役所
米軍三沢基地は17日、国外から今月15日に同基地に到着した複数の軍関係者から、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを明らかにした。三沢市などによると、基地内での感染確認は初めて。17日午前段階の感染者は3人で、発熱などの症状はない。到着後.....
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 米軍三沢基地は17日、国外から今月15日に同基地に到着した複数の軍関係者から、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを明らかにした。三沢市などによると、基地内での感染確認は初めて。17日午前段階の感染者は3人で、発熱などの症状はない。到着後は基地外に出ておらず、基地内で隔離されている。小桧山吉紀市長は「感染者は基地内で抑えられている」と強調、市民生活への制限を設けないとした上で、市民に冷静な対応を求めた。[br] 同基地は同日未明、ホームページで感染者の発生を公表。市には午前3時ごろ電子メールを送った上で、同5時ごろに市幹部と連絡を取り、確認を報告した。[br] 市や同基地の情報をまとめると、陽性反応が出た関係者は、国外から一時的に同基地を訪れた部隊に所属。15日夜に航空機で到着したが、16日朝になって、出発地で新型コロナの陽性患者が出たとの情報を受けて全員を隔離してPCR検査を行い、3人の陽性が確認された。関係者は到着から検査まで、基地内の認められた範囲で行動していた。まだ検査結果が出ていない関係者もいるという。[br] 同基地は関係者が利用した施設を除染。基地内住民には外出しないよう指示したほか、感染拡大予防のため17日午前1時から24時間、一部を除く基地関係者に自宅待機を命じた。[br] 市は同日朝、緊急の会議を開き、情報を確認。午後には、同基地のクリストファー・ストルービ司令官ら市、米軍、航空自衛隊などの関係者による市感染症対策本部会議を開き、市、米軍、空自が情報を共有しながら感染症対策を進めていくことを申し合わせた。[br] 席上、ストルービ司令官は「関係者の行動歴、濃厚接触者の有無などを確認中」と説明。基地内の安全が確保されたと判断できるまで、基地住民の外出禁止などを継続する考えを示した。感染者の所属部隊や出発地、PCR検査を行った人数などは明らかにしなかった。[br] 米軍三沢基地では他基地との間で人員などの行き来が頻繁に行われている状況から、小桧山市長は本紙などの取材に「感染者が基地で出ることは想定していた」とコメント。米軍の感染拡大防止に向けた管理体制や、迅速な情報提供を評価した上で、市民には適切な感染症対策を継続するよう呼び掛けた。[br] 今回の事態を受け、空自三沢基地では、久保田隆裕司令が全隊員に改めて不要不急の外出を控えるよう指示した。三沢市感染症対策本部会議の席上、軍関係者の陽性反応確認を報告するクリストファー・ストルービ司令官(右)=17日午後1時半ごろ、同市役所