経産相、規制委の判断に「異存ない」/再処理工場の審査書案 

使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準に適合しているとした審査書案について、梶山弘志経済産業相は15日までに、規制委からの意見聴取に対し、「(審査書案を了承した規制委の判断に)異存はない」と文書で回答した。資源の有効利用や、高レベ.....
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 使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準に適合しているとした審査書案について、梶山弘志経済産業相は15日までに、規制委からの意見聴取に対し、「(審査書案を了承した規制委の判断に)異存はない」と文書で回答した。資源の有効利用や、高レベル放射性廃棄物の減容化などの観点から、核燃料サイクルの推進を国の基本方針としている―とした上で、「再処理の事業に関わる(日本原燃の)申請は同計画と整合している」と結論付けた。[br] 規制委が同じく意見聴取した原子力委員会の回答と共に、ホームページで公開した。経産相の回答は9日付。規制委は原子力施設の審査書案を了承した際、法律に基づき経産相らに意見を求めている。[br] 規制委は今回、再処理事業に関して初めての判断であることから、施設が稼働するリスクよりも運転で得られる有益性が上回っているかという「正当性」を注視。工場操業と国のエネルギー基本計画との整合性を含めて確認していた。[br] 規制委が経産相らの回答を正式合格前に公開するのは初。事務方の原子力規制庁は公開理由について、「報道機関からの問い合わせが多く、透明性を重視する規制委の方針と合致したため公開した」と述べた。