青森・女性殺害事件/殺人で長男逮捕 「親子関係が悪化」と供述

記者会見で容疑者逮捕を発表する青森県警の上田修刑事部長=3日、青森署
記者会見で容疑者逮捕を発表する青森県警の上田修刑事部長=3日、青森署
青森市油川の無職女性(61)が自宅で殺害された事件で、青森署に設置された捜査本部は2日夜、殺人の疑いで、同居する無職の長男(35)を逮捕した。捜査本部によると、動機について「親子関係が悪化していた」という趣旨の供述をしている。容疑を認めてい.....
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 青森市油川の無職女性(61)が自宅で殺害された事件で、青森署に設置された捜査本部は2日夜、殺人の疑いで、同居する無職の長男(35)を逮捕した。捜査本部によると、動機について「親子関係が悪化していた」という趣旨の供述をしている。容疑を認めているという。[br] 逮捕容疑は5月28日午後9時ごろから31日午後3時10分ごろまでの間、女性方で、女性の頭部を複数回、ハンマーで殴打して殺害した疑い。ハンマーは金属製。自宅にあったもので、ヘッドの部分は約1・5キロあるという。[br] 長男は5月31日午後3時10分ごろ、第一発見者を装い、「母親が血を流して倒れている」と自ら119番通報していたが、2日夕方になり、殺害したことを自供した。[br] ハンマーは弘前市内にある神社の敷地内に隠していた。2日夜、長男の話に基づき、捜査員が神社を捜索し、ハンマーを見つけたことから緊急逮捕した。[br] これまでの調べでは、女性は1階居間の布団の上にあおむけで倒れており、頭や顔には10カ所以上の殴られた痕があった。就寝中に襲われたとみられる。[br] 長男は、祖父とこの住宅で暮らしていたが、祖父が今年3月に死去。引っ越してきた父親も5月中旬に病死し、その後、女性が弘前市から転居してきた。捜査本部は、父親の死が長男と女性の関係に何らかの影響を与えたとみて捜査している。[br] 事件当時は女性の通帳と財布が見つかっていなかったが、その後の捜査で、長男が「通帳は現金数十万円と一緒に(女性から)保管を頼まれていた」と説明。財布は見つかっておらず、「捨てた」と話しているという。[br] 捜査本部は、長男が第三者による金品目的の犯行を見せかけようとした可能性も視野に、慎重に調べを進めている。記者会見で容疑者逮捕を発表する青森県警の上田修刑事部長=3日、青森署