新型コロナ入院患者ゼロに/青森県内

青森県は1日、県内の医療機関に入院していた新型コロナウイルス感染者1人が5月30日付で退院したことを明らかにした。県内の感染者は3月23日に八戸市で初確認されて以降、計27人に上ったが69日ぶりにゼロになった。県は「引き続き、手洗いやソーシ.....
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 青森県は1日、県内の医療機関に入院していた新型コロナウイルス感染者1人が5月30日付で退院したことを明らかにした。県内の感染者は3月23日に八戸市で初確認されて以降、計27人に上ったが69日ぶりにゼロになった。県は「引き続き、手洗いやソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保など新しい生活様式を心がけてほしい」と、県民に感染予防の徹底を呼び掛けている。[br] 本紙取材によると、最後の退院者は、クラスター(感染者集団)が発生した十和田市の認知症グループホームに入居していた90代女性で、市立中央病院に入院していた。退院者はPCR検査で陰性が2回確認された。[br] 県内の入院患者は4月上旬に最大18人とピークを迎えた。5月15日に感染者1人が老衰などにより死亡したが、ほかに重症化した患者はいなかった。5月8日以降、25日連続で新たな感染者は確認されてない。[br] 県は、県環境保健センター(青森市)で実施したPCR検査の検体数について、6月1日はゼロだったことを明らかにした。これまで土日に検体数が無かったことはあるが、平日では初めて。[br] 有賀玲子健康福祉部長は「警戒を怠らず、医療提供体制の構築に努める」と強調。県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は、日本は他国と比べて感染者数が少ないことを踏まえ、「集団免疫を獲得したとは言いにくく、人同士の交流が増えれば常に感染の危険にさらされるので気を緩めないでほしい」と注意を促した。