青い森信用金庫は29日、青森県内の4月の経済概況をまとめた。八戸地区の個人消費を見ると、新型コロナウイルス感染拡大の余波が深刻化し、八戸市内の大型小売店5店舗の売り上げは前年同月比36・7%減と大幅に落ち込んだ。緊急事態宣言の発令を受けた一部テナントの休業や営業時間の短縮に加え、近隣商圏から訪れる客数が減少したことなどが響いた。青森市内の大型小売店2店舗の売上高も32・6%減となった。[br] 【水産加工】新型コロナウイルスの影響により、自宅での食事機会が増え、練り物や塩辛といった加工品の引き合いが強い。サバ缶詰は売れ行きが好調で、製造工場は休日稼働で対応している。一方、輸出はストップしている状況だ。[br] 【建設業】新規受注高を見ると、八戸建設業協会の官公庁工事は1億7300万円(前年同月比19・2%減)となった。八戸市発注の下水道整備工事などはあったが、国や県発注の工事受注はなかった。[br] 八戸地区6社の官公庁工事は8億9600万円(530・0%増)に拡大した半面、民間工事は受注が少なく700万円(68・4%減)と振るわなかった。[br] 十和田地区5社は、官公庁工事が6億1200万円(91・7%増)、民間工事が25億7700万円(195・8%増)とそれぞれ前年を大きく上回った。[br] 青森地区5社は、官公庁工事が6億4100万円(45・6%増)、民間工事が6億3800万円(177・8%増)と堅調だった。[br] 【鉄工業】八戸地区8社の新規受注高は、鉄骨工事が5億2100万円、製缶工事が1億3300万円だった。