海洋研究開発機構とむつ工高が風向風速センサ開発で協力/2021年度内の製品化を目指す

簡易風向風速センサ開発で覚書を締結した関係者=22日、青森県立むつ工業高
簡易風向風速センサ開発で覚書を締結した関係者=22日、青森県立むつ工業高
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC、神奈川県横須賀市)と青森県立むつ工業高は22日、海上の風向と風速を計測する簡易センサ開発で覚書を締結した。東部津軽海峡における潮流の予測に役立てたい考えで、2021年度内の製品化を目指す。 .....
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 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC、神奈川県横須賀市)と青森県立むつ工業高は22日、海上の風向と風速を計測する簡易センサ開発で覚書を締結した。東部津軽海峡における潮流の予測に役立てたい考えで、2021年度内の製品化を目指す。[br] JAMSTECむつ研究所は、短波レーダーで津軽暖流を計測し、ホームページで公表している。漁業者の声を受け、今後は潮の干満を基にした潮流の予測公開を目指しており、風向と風速のデータが加わることで精度向上が期待できるという。[br] センサはマイクロコンピュータや衛星利用測位システム(GPS)、通信機能を内蔵。同校電子科の3年生チーム5人が課題研究の授業で開発を進める。製品化後は津軽海峡で操業する漁船100隻程度に取り付けてもらうことを想定。同研究所は送られてくるデータを潮流の予測に活用する。データは公開し、漁業者が操業場所決定などで活用できる。[br] 同日は同校で覚書の締結式が行われた。開発チームのリーダーを務める浜道れもんさんは「私たちの研究やものづくりが地域発展につながれば」と意気込み。山崎康浩校長は電子科が21年度で廃止になることに触れ「地域貢献で足跡を残したい」と語った。[br] 同研究所の田中武男所長は「計画が成功して生徒の自信になり、さらに飛躍できるよう願っている」とエールを送った。簡易風向風速センサ開発で覚書を締結した関係者=22日、青森県立むつ工業高