「課題一つずつ解決」経産相会見/再処理工場(六ケ所)審査の事実上合格で

核燃料サイクル政策の推進を改めて強調する梶山弘志経済産業相=15日、経産省
核燃料サイクル政策の推進を改めて強調する梶山弘志経済産業相=15日、経産省
使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の完成に必要な審査を巡り、原子力規制委員会が事実上の合格に当たる「審査書案」を了承したことを受け、梶山弘志経済産業相は15日の記者会見で「直面する課題を一つずつ解決しながら核燃料サイクル政策を推進する」と.....
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 使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の完成に必要な審査を巡り、原子力規制委員会が事実上の合格に当たる「審査書案」を了承したことを受け、梶山弘志経済産業相は15日の記者会見で「直面する課題を一つずつ解決しながら核燃料サイクル政策を推進する」と強調した。[br] 工場で取り出すプルトニウムをMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料に加工し、通常の原発で使用するプルサーマルは現状で関西電力高浜原発3、4号機(福井県)など4基の再稼働にとどまる。[br] 梶山氏は、他に実施予定の原発6基の審査が進む現状を踏まえ「再稼働が増えればプルトニウムの消費も進むと見込まれる」と説明した。利用が見込めないプルトニウム保有は国際的な懸念を強める。電力業界は16~18基での実施を目指すが、東京電力福島第1原発事故以降は時期を示せずにいる。[br] 再処理工場の審査では今後、規制委が正式合格に向けて経産相から意見聴取を行う。一般からのパブリックコメント(意見公募)といった手続きも残され、梶山氏は審査そのものには「過程であることから現時点でコメントは差し控えたい」とした。核燃料サイクル政策の推進を改めて強調する梶山弘志経済産業相=15日、経産省