コロナ対策に47億円 保健医療体制の整備、経済活動回復へ/青森県補正予算

青森県は11日、新型コロナウイルス感染症対策関連経費など47億2594万円を追加する2020年度一般会計補正予算案を発表した。国の緊急経済対策に基づく補助事業を活用し、感染拡大防止や保健医療体制の整備、雇用維持や事業の継続、官民挙げた経済活.....
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 青森県は11日、新型コロナウイルス感染症対策関連経費など47億2594万円を追加する2020年度一般会計補正予算案を発表した。国の緊急経済対策に基づく補助事業を活用し、感染拡大防止や保健医療体制の整備、雇用維持や事業の継続、官民挙げた経済活動の回復に対応する。補正予算案は12日開会の県議会臨時会に提出する。[br] 新型コロナ対策は一般会計と病院事業会計を合わせて計約46億6千万円。累計で453億6906万円となった。[br] 主な事業では、地域公共交通基盤維持特別対策事業費4億7586万円。十和田観光電鉄や南部バスを運行する岩手県北自動車など広域路線バス事業者5社と、民営鉄道2社、第3セクターのむつ湾フェリーに対し、減収分の補填(ほてん)のほか、線路や船体などの維持費の補助に充てる。[br] 国内旅行需要回復緊急対策事業費は2億7408万円を計上。誘客促進に向け情報発信を強化するとともに、モニターツアーなどを実施する。[br] 県産品販売促進緊急対策事業費は1億431万円。早期の需要回復と消費拡大を図るため、関係団体の活動を支援。県内外の量販店や飲食店で消費宣伝活動を強力に展開する。[br] 飲食店の資金繰り改善と消費喚起を図る「あおもり飲食店緊急支援事業費補助」は4千万円。八戸商工会議所などが発行しているプレミアム付き食事券の発行事業を支援。価格の2割以上の上乗せを行っている場合、上乗せ分の半額を補助する。県内の飲食業界に4億8千万円分の需要を創出を見込む。[br] 11日、県庁で会見した三村申吾知事は「今必要なことと、明日のために段取りすべきことについて、感染症対策と経済対策をしっかりと進めていく」と強調した。[br] 今回の補正に伴い、一般会計予算は総額7264億5870万円(前年同期比9・2%増)となる。財源確保のため、財政調整基金から26億1786万円を繰り入れ、残高は110億6500万円。