減塩のこつ、隠れた塩分摂取量の「見える化」勧める/日本塩分管理支援協会(東京)根本代表

日本塩分管理支援協会が出版した本。漫画で分かりやすく紹介する 
日本塩分管理支援協会が出版した本。漫画で分かりやすく紹介する 
短命県返上に向けて青森県民が心掛けたい減塩。日本塩分管理支援協会(東京)の代表を務め、東京大大学院で公共健康医学を専攻する根本雅祥さん(37)が勧めるのは、普段の食事に隠れた塩分摂取量を「見える化」することだ。自分は1日に何グラム摂取してい.....
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 短命県返上に向けて青森県民が心掛けたい減塩。日本塩分管理支援協会(東京)の代表を務め、東京大大学院で公共健康医学を専攻する根本雅祥さん(37)が勧めるのは、普段の食事に隠れた塩分摂取量を「見える化」することだ。自分は1日に何グラム摂取しているのか―。この「そもそも」を押さえれば、目標達成に必要な塩加減を意識しやすくなり、やみくもに節制して長続きしないケースが減るかもしれない。[br] 国の食事摂取基準で目標とされる1日当たりの食塩は成人男性7・5グラム未満、女性6・5グラム未満。「でも、例えば昨日の摂取量を聞かれて即答できる人はほぼいないのが現実。掛け声だけでこのギャップは埋まらない」と指摘する根本さんは献立の1品、1食、1日と広げながら自分の傾向を把握し、トータルで塩分を控える「ソルトコントロール」を提唱する。[br] 4月に食品表示法が完全施行され、従来はナトリウム表示だった加工食品の食塩相当量が見やすくなったのも好都合だ。自炊の場合、文部科学省が公開する「食品成分データベース」を使って食材中の塩分を調べたり、濃度計を使って汁物の塩っ気を調べたりする。こうしてメニューごとに足し算したものを積み上げ、摂取量を週単位で平準化していくのがポイントだ。[br] 「みそ汁を少し残しても、どのぐらい塩分が減ったか分からない。塩を取ること自体が悪でないし、地域にはそれぞれ食文化もある。無駄な塩をいかに減らすかが大事」と根本さん。[br] 腎臓病で苦しむ父と、その食事療法に悩む母の姿を目の当たりにしたのがきっかけで設立した協会では、自治体との共同プロジェクトも手掛け、根本さんは「青森を含めて全国さまざまな地域と連携できれば」と期待する。[br] 協会はこうした減塩の方法をまとめた基礎編、応用編からなる書籍を出版した。問い合わせは同協会=電話050(5241)1149、メールinfo@jscsa.org=へ。対応時間は平日午前9時~午後6時。日本塩分管理支援協会が出版した本。漫画で分かりやすく紹介する