休業要請のゴールデンウイーク明け、飲食店など営業再開 コロナ禍対応の新たな日常へ/北奥羽地方

休業要請が出されたゴールデンウイークが明け、北奥羽地方では飲食店や商業施設などが営業を再開した(写真はコラージュ。左上から時計回りに、さくら野八戸店、タイトーFステーション八戸店、八食センター、みろく横丁)
休業要請が出されたゴールデンウイークが明け、北奥羽地方では飲食店や商業施設などが営業を再開した(写真はコラージュ。左上から時計回りに、さくら野八戸店、タイトーFステーション八戸店、八食センター、みろく横丁)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、青森、岩手両県が遊興施設などに休業要請を出した異例のゴールデンウイーク(GW)が明けた7日、北奥羽地方では臨時休業していた飲食店や商業施設が再び営業を始め、両県の県立学校なども学校活動を再開した。緊急事態.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、青森、岩手両県が遊興施設などに休業要請を出した異例のゴールデンウイーク(GW)が明けた7日、北奥羽地方では臨時休業していた飲食店や商業施設が再び営業を始め、両県の県立学校なども学校活動を再開した。緊急事態宣言が今月末まで延長される中、消費の回復を図るのはまだ難しい状況だが、地元経済界では感染防止と経済活動の両立を模索する動きも見られる。1日も早い感染終息を願いながら、以前の暮らしを取り戻すため、コロナ禍に対応した新たな日常がスタートした。[br] 多様な施設が集積する八戸市中心街では、百貨店や飲食店などが営業を再開。「はっち」や「マチニワ」といった公共施設は10日まで休館中だが、4月29日~5月6日のGW期間は閑散としていた街に、買い物客の姿が徐々に戻ってきた。[br] 青森県の要請を受け、GWは食料品フロア以外を休業した、さくら野八戸店。7日から全館での営業を再び開始し、当面は午前10時~午後6時に営業時間を変更する。野沢卓・営業企画店次長は「感染防止を第一にしつつ、消費を促す取り組みも考えたい」と強調する。[br] 休業要請の対象だった遊興・遊技施設も営業を再開した。だが、同市三日町のゲームセンター「タイトーFステーション八戸店」は客足が鈍く、担当者は「しばらくは大変な時が続くのではないか」と危惧する。[br] 同市江陽2丁目のラピアにある「ファンタジードーム」を訪れた市内の飲食業の女性(18)は「休業が明けたと知って遊びに来た。ゲームセンターはリラックスできる。再開してくれて良かった」と喜んだ。[br] 観光客や行楽客が多い商業施設も“再スタート”を切った。全館で自主休業していた同市の八食センターは、営業再開に当たって感染予防対策を強化。一部店舗は、店頭にビニールシートを取り付けるなどした。[br] 同市中心街の八戸屋台村「みろく横丁」は営業自粛を解いたものの、一部の飲食店は臨時休業を継続。三戸町の「道の駅さんのへ」は営業を再開して通常営業に戻した。担当者は「一安心したが、まだイベントを開催できる状況ではない」とし、早期の終息を願う。[br] 県内では行動制限が一部緩和される形になった一方、緊急事態宣言の延長を背景に、市民の外出控えは続くとの見方が強い。同市でスナックを経営する50代女性は「休業要請が解除されても自粛ムードが残る。しばらくは以前のような売り上げは期待できない」と懸念を示し、行政に対して支援制度の拡充を求めた。休業要請が出されたゴールデンウイークが明け、北奥羽地方では飲食店や商業施設などが営業を再開した(写真はコラージュ。左上から時計回りに、さくら野八戸店、タイトーFステーション八戸店、八食センター、みろく横丁)