【新型コロナ】青森県民、歓迎と不安と/県外出自粛緩和へ

7日から外出自粛や施設使用制限が緩和される青森県内。青森県南の市民からは歓迎の声が聞かれた一方、不安も漏れる=5日、八戸市
7日から外出自粛や施設使用制限が緩和される青森県内。青森県南の市民からは歓迎の声が聞かれた一方、不安も漏れる=5日、八戸市
青森県が5日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の緩和などを打ち出したことに、県南地方の市民からは「自粛要請が延長にならず良かった」と歓迎する声が聞かれた一方、「いきなり緩和は怖い」「これまでの我慢が無意味になる」などの不安も漏れた.....
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 青森県が5日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の緩和などを打ち出したことに、県南地方の市民からは「自粛要請が延長にならず良かった」と歓迎する声が聞かれた一方、「いきなり緩和は怖い」「これまでの我慢が無意味になる」などの不安も漏れた。[br] 「経済の悪影響は多方面に波及している。一人一人が感染予防に気を付け、緩やかに活動を再開していくべきだ」。十和田市の男性会社員(37)は飲食店などに出されている休業要請の解除に理解を示す。ただ、「小規模イベントについては屋内外を問わず、開催するのはまだ早いのでは」と心配も口にした。[br] 三戸町の石井緑朗さん(72)は、政府による緊急事態宣言が全国的に延長されたことに触れ、「今は都道府県間の往来を控え、新たな感染者を出さないように気を付けることが一番大事だ」と強調した。[br] 1カ月以上、店を臨時休業している八戸市類家5丁目の居酒屋の女性店主(61)は、「休業要請がまだまだ続くのかと思っていたから、拍子抜けした」と驚きを隠さなかった。「感染者が出ていないと言っても、調べていない人がたくさんいるから分からないだけなのでは…」と懐疑的だ。[br] 子育て中の親たちの思いもさまざまだ。八戸市内の公園で2歳と4歳の子どもを遊ばせていた同市の田中公基さん(35)は、「本当なら県内に住む両親の元に、孫の顔を見せに帰りたかったが自重した。どこにも行けず、子どもたちがかわいそうだった」と“自粛一色”だった大型連休を振り返った。[br] 2人の小学生を育てる、八戸市売市の30代の女性公務員は「共働きなので、毎日勉強を教えられるわけではないし、運動不足も気になる。子どもたちも長い休みで飽きているので、学校再開はありがたい」とほっとした様子。一方、小学校高学年の娘を持つ、八戸市城下の40代製造業男性は「県内はそこまで感染が広がっていない。学校再開はもっと早くても良かったのでは」と不満げに話した。[br] 子どもたちの思いも複雑だ。県立八戸東高3年の小笠原ここのさん(17)は「長い期間休んでいたから、生活リズムを戻せるか不安。授業は遅れているし…」と不安を口にした。7日から外出自粛や施設使用制限が緩和される青森県内。青森県南の市民からは歓迎の声が聞かれた一方、不安も漏れる=5日、八戸市