青森県重宝「湊家文書」など市に寄贈 音喜多勝さんに感謝状/八戸

資料を寄贈し、小林眞市長(中央)から感謝状を受けた音喜多勝さん(左から2人目)ら
資料を寄贈し、小林眞市長(中央)から感謝状を受けた音喜多勝さん(左から2人目)ら
八戸市の音喜多勝さん(90)が所有する青森県重宝の「湊家文書」などの資料3点が、市に寄贈された。文書は津軽安東氏の子孫で、後に八戸藩士として仕えた湊家に伝わる11通の書状をまとめた巻物。書状は室町~安土桃山時代、東北各地の豪族から湊家などに.....
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 八戸市の音喜多勝さん(90)が所有する青森県重宝の「湊家文書」などの資料3点が、市に寄贈された。文書は津軽安東氏の子孫で、後に八戸藩士として仕えた湊家に伝わる11通の書状をまとめた巻物。書状は室町~安土桃山時代、東北各地の豪族から湊家などに宛てられたもので、北東北中世史における貴重な研究資料となっている。[br] 文書は明治期に八戸青年会の所有となり、後に同会主宰の北村益(元八戸町長)から、音喜多さんの父・富寿氏(考古学研究者、俳人)へ譲られている。[br] そのほかの寄贈資料は、江戸期の八戸の刀工・吉廣が手掛けた日本刀(県重宝)と、詳細不明ながら「国重作是」の銘がある火縄式鉄砲。[br] 4月28日は市庁で感謝状の贈呈式が行われ、音喜多さんら家族4人が出席。音喜多さんが、箱入りの同文書を小林眞市長に手渡し、小林市長が感謝状を贈って善意をたたえた。[br] 音喜多さんは「個人所有より、市民全体の宝として市が管理する方が良いと考えた。父も喜んでくれるだろう」と述べ、資料を一般公開してほしい旨を要望。小林市長は「大切に管理したい」と感謝を伝えた。資料を寄贈し、小林眞市長(中央)から感謝状を受けた音喜多勝さん(左から2人目)ら