八戸シーガルビューホテル閉館/地元関係者「どこも厳しい」

風光明媚な三陸復興国立公園内にある八戸シーガルビューホテル。閉館が決まり、地元関係者には驚きと困惑が広がった=10日
風光明媚な三陸復興国立公園内にある八戸シーガルビューホテル。閉館が決まり、地元関係者には驚きと困惑が広がった=10日
「八戸シーガルビューホテル花と月の渚」の閉館が明らかになった10日、地元関係者には驚きと困惑が広がった。新型コロナウイルスの影響でホテル業界は苦境に立たされており、同業者は「どのホテルも同じような状況になってもおかしくない」との見方を示す。.....
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 「八戸シーガルビューホテル花と月の渚」の閉館が明らかになった10日、地元関係者には驚きと困惑が広がった。新型コロナウイルスの影響でホテル業界は苦境に立たされており、同業者は「どのホテルも同じような状況になってもおかしくない」との見方を示す。一方、同ホテルは三陸復興国立公園内の活動拠点として大きな役割を担ってきただけに、観光団体からは閉館を惜しむ声が聞かれた。[br] 八戸市内のホテル経営者は「シーガルビューホテルは長い間、地元に貢献してきた。非常に残念に思う」とし、「ホテル経営はどこも厳しいが、とにかく今は生き残って感染の終息を待つしかない。行政や金融機関に支援してもらい、業界を挙げて事業継続を最優先に考えたい」と強調する。[br] 同ホテルは種差海岸の国立公園編入に伴い、トレッキング客や観光客の宿泊が増加。地元団体も拠点として活用し、各種イベントを催してきた。日常的に大浴場を利用する地域住民もおり、地域密着型のホテルでもあった。 鮫観光協会の杉本健一会長は「ホテルに宿泊して蕪島や種差海岸を観光する人も多く、閉館の影響は大きい。鮫地区が寂しくなってしまう」と落胆した。[br] ホテルにほど近いイタリア料理店「フェザント」の店主・熊谷裕子さん(56)は「ホテルとほぼ同じ時期に店をオープンし、とても親しみを感じていた。これまで一緒にやってきた思いがあるので、本当にショック」と肩を落とした。風光明媚な三陸復興国立公園内にある八戸シーガルビューホテル。閉館が決まり、地元関係者には驚きと困惑が広がった=10日