【新型コロナ】十和田市の施設で新たに3人感染確認/クラスターの可能性高まる

青森県は10日、十和田市の認知症グループホームに勤務する介護職員3人について、新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。3人は9日にPCR検査で陽性が判明した80代女性が入居する施設で働いており、同施設内での感染者は4人目。県は「クラス.....
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 青森県は10日、十和田市の認知症グループホームに勤務する介護職員3人について、新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。3人は9日にPCR検査で陽性が判明した80代女性が入居する施設で働いており、同施設内での感染者は4人目。県は「クラスター(感染者集団)発生の可能性は高まっている」とし、施設職員や入居者の関係者らについて、行動履歴の調査を徹底する考えを示した。県内の感染者は計17人となった。[br] 新たに判明した感染者3人は、いずれも女性で30代が2人、50代が1人。最初に感染が確認された80代女性の移動やトイレ、入浴などの介助を担当していた。感染者が増加している関東地方への移動や海外渡航歴はないという。新型ウイルスに関する症状は見られないが、市内の感染症指定医療機関に入院した。[br] 3人の行動履歴を見ると、50代女性は3月下旬から4月7日まで計4回、上十三保健所管内にある完全会員制のスポーツジムを利用。4日には親族計10人と会食していた。[br] 30代女性は3月30日、同保健所管内の医療機関を受診し、花粉症の薬の処方を受けた。4月8日には親族計6人と会食していた。[br] もう1人の30代女性は目立った行動歴はなかった。[br] 同保健所は職員17人に加え、感染した80代女性の長男夫婦2人、診察した医師2人、別の入居者1人の計22人を濃厚接触者としてPCR検査を実施。陽性反応があった3人以外は陰性だった。11日には他の入居者16人のPCR検査を行う方針だ。[br] 同施設で感染が発生し、拡大した経緯は判明していない。県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師はクラスター化の懸念について、「すぐに国にクラスター対策班の派遣を要請する段階ではない」と説明したが、「感染者数が少ない場合でも調査が困難となった際には派遣を求める」との考えを示した。[br] 10日現在、最初に感染が確認された80代女性はせきの症状が見られるが、容体は安定しているという。