青い森信用金庫は31日、青森県内の2月の経済概況をまとめた。八戸地区の個人消費を見ると、八戸市内の大型小売店5店舗の販売は回復傾向にあったが、新型コロナウイルス感染症の影響で下旬から来店客数が減少。売り上げは前年同月比0・1%減で5カ月連続のマイナスとなった。青森市内の大型小売店2店舗の売上高は、テナントの増加で11・1%アップした。[br] 【水産加工】新型コロナウイルスの影響により、消費者が自宅で食事を取る頻度が多くなったことを背景に、保存が利く加工品の受注が2月下旬から増加。缶詰製品では特にサバ缶の受注が伸びており、サンマ、イカ、イワシなどの商品も受注が増え始めている。[br] 【建設業】新規受注高を見ると、八戸建設業協会の官公庁工事は3億3500万円(前年同月比68・5%減)だった。前年は八戸市発注の大型工事の受注があったが、今年は小規模工事が中心だったことが要因。[br] 八戸地区6社の官公庁工事は3億4400万円(11・1%減)に減少した一方、民間工事は大型建設の受注で約11倍アップの7億3千万円に大きく伸びた。[br] 十和田地区5社は官公庁工事が4億4700万円(38・7%減)、民間工事が1億5千万円(94・1%減)と共に前年を下回った。[br] 青森地区5社は、官公庁工事が20倍以上の伸びとなる8億4400万円に増加した半面、民間工事は3億6800万円(53・3%減)に落ち込んだ。[br] 【鉄工業】八戸地区8社の新規受注高は鉄骨工事が2億6300万円、製缶工事が1億1200万円だった。