【新型コロナ】八戸帰省の女性感染 都内在住の30代女性、新幹線で移動

八戸市内で7例目となる新型コロナウイルス感染者について説明する小林眞市長(左)=28日、市庁
八戸市内で7例目となる新型コロナウイルス感染者について説明する小林眞市長(左)=28日、市庁
青森県と八戸市は28日、市内で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。これまでのスペインツアーの参加者とは無関係。東京都に住む30代の女性会社員で、25日から実家のある八戸市に帰省していた。現在、市内の感染症指定医療機関.....
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 青森県と八戸市は28日、市内で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。これまでのスペインツアーの参加者とは無関係。東京都に住む30代の女性会社員で、25日から実家のある八戸市に帰省していた。現在、市内の感染症指定医療機関に入院しており、発熱やせきなどの症状はあるものの病状は比較的安定しているという。濃厚接触者に当たる市内在住の60代の母もPCR検査を実施する予定で、結果は29日にも判明する見通し。これで県内での感染者は計7人となった。[br] 県と市によると、女性は23、24の両日に37度台の発熱があった後、25日に八戸市に帰省するため、同日午後7時20分東京駅発の東北新幹線「はやぶさ43号」6号車12番Aの席に乗車。八戸駅到着後はタクシーを利用して実家に戻った。移動の際は、いずれもマスクを着用していたという。[br] 26日もせきと頭痛、倦怠(けんたい)感、鼻づまり、においを感じないといった症状が続いたため、同日は終日実家に滞在。27日には発熱と呼吸が苦しくなったことから、「帰国者・接触者相談センター」に連絡し、同日中に市内の感染症指定医療機関に入院した。[br] 27日に県環境保健センターに検体を送り、28日に陽性反応が出た。28日午後10時現在、女性に肺炎の症状はなく、人工呼吸器などの必要性はないという。[br] 女性が八戸駅から乗車したタクシーと運転手は特定済み。県によると、女性が乗っていたのは20分程度で、現時点で運転手が感染している可能性は低いとみられる。ただ、県と市は運転手の健康状態について経過観察をしていく方針。[br] 女性の母は現時点で発熱などの症状はないが、東京都内にいる女性の夫は、28日夕方に発熱した。市は夫が住む管轄の保健所に連絡をし、夫も近くPCR検査を受けるという。[br] 28日夜に記者会見した小林眞市長は、市内で7例目の患者が出たことについて「国が移動制限をしていないため、どこでも起こりうる。せきエチケットや手洗いの励行をしっかりお願いしたい」と強調。[br] 同じく県庁で会見した有賀玲子健康福祉部長は「感染症は誰もがかかりうる。感染を防ぐには、どうしていけばいいのか、みんなで考えていくことが重要」と述べ、現時点では県民に移動の自粛を要請する考えはないとの見解を示した。[br] 一方、女性の関係者は「東京都内にいた23日と24日は発熱はなかったと本人から聞いている。本人の体調が悪い中の聴き取りで、行政側に正確な情報が伝わっていないのではないか」と述べた。[br]八戸市内で7例目となる新型コロナウイルス感染者について説明する小林眞市長(左)=28日、市庁