無駄な出費、法令違反なし 19年度青森県の外部監査結果

監査結果を三村申吾知事に報告する公認会計士の宮下宗久氏(左)=24日、青森市
監査結果を三村申吾知事に報告する公認会計士の宮下宗久氏(左)=24日、青森市
青森県の外部監査制度に基づき、県包括外部監査法人の宮下宗久公認会計士(八戸市)は24日、県庁で三村申吾知事に2019年度の監査結果報告書を提出した。青森県型地域共生社会の実現に向けた事業を監査した結果、著しく無駄な出費や法令違反はなかったが.....
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 青森県の外部監査制度に基づき、県包括外部監査法人の宮下宗久公認会計士(八戸市)は24日、県庁で三村申吾知事に2019年度の監査結果報告書を提出した。青森県型地域共生社会の実現に向けた事業を監査した結果、著しく無駄な出費や法令違反はなかったが、「県民や市町村の現場に浸透していない部分があり、理解を広める活動を行うことが必要だ」と指摘した。[br] 県が推進する青森県型地域共生社会に関する▽新しい「地域を支える医療システム」構築特別対策▽ドクターヘリ運航▽訪問看護推進対策―など計39事業を対象に監査した。[br] 歳入決済額の誤りや予算を超過した旅費の計上など法令・規則違反に当たる「指摘」は25件、それ以外の「意見」は52件あった。[br] 一方、業務の効率化や財務報告などの信頼性確保のため、20年度から県が導入する内部統制制度にも言及。宮下氏は行政運営の姿勢について「法令違反がなければ良いという意識が強いと、無責任さを許す風潮が懸念される。16年にわたる知事の責任になると思う」と指摘。その上で「ミスや間違ったことを話し合える風潮をつくってほしい」と助言した。[br] 三村知事は「ミスを改め、それぞれが力を出せるよう最大限努力をしたい」と応じた。 監査結果は県報で公表するほか、県の各関連部署が報告を踏まえ、対応策をまとめる。監査結果を三村申吾知事に報告する公認会計士の宮下宗久氏(左)=24日、青森市