むつ市新大畑庁舎で業務開始 大畑小の空き教室改修

23日に開庁したむつ市新大畑庁舎。「ワンストップ窓口」で利便性向上を図った
23日に開庁したむつ市新大畑庁舎。「ワンストップ窓口」で利便性向上を図った
むつ市が市立大畑小北棟に移転工事を進めていた新大畑庁舎が23日、開庁した。新築せずに、既存施設を活用することで工事費を抑えた。児童たちは北棟以外の中央棟と南棟を使用する。学校の複合用途化で、役所や役場機能の移転は全国的にも珍しく、既存施設を.....
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 むつ市が市立大畑小北棟に移転工事を進めていた新大畑庁舎が23日、開庁した。新築せずに、既存施設を活用することで工事費を抑えた。児童たちは北棟以外の中央棟と南棟を使用する。学校の複合用途化で、役所や役場機能の移転は全国的にも珍しく、既存施設を有効活用するモデルケースとして期待される。[br] 旧庁舎の向かい側に完成した新庁舎は、児童数減少に伴う空き教室などを改修した。鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は1483平方メートル。[br] ヒバやスギの青森県産材を多く使った1階は、来庁者に行政サービスを提供する執務室を配置。用件に応じ、職員が入れ替わり応対する「ワンストップ窓口」が特長で、来庁者が複数の窓口を移動せずに済むよう利便性向上を図った。[br] この他、1階には多世代交流スペースやバリアフリーの多目的トイレを整備。2階は地域団体に開放する地域創造ルームや各種団体活動スペースを設けた。3階は文書保管庫や防災備品庫になる。[br] 旧庁舎は1979年に完成。老朽化に加え、市町村合併後は職員も減り、施設規模が過大となっていた。新庁舎の改修工事費は1億9977万円。国の補助金や合併特例債を活用し、市の一般財源持ち出しを848万円に抑えた。新規に建物を造るより10分の1程度で済み、大畑小との管理業務一体化などで維持管理費を年間約900万円縮減できるという。[br] 23日はエントランス前で庁舎銘板を序幕後、庁舎内の多世代交流スペースで開庁式が行われた。庁舎移転事業の検討会メンバーら10人の招待者を前に、宮下宗一郎市長は「チャレンジ尽くしのデビューとなる。温かく見守り、育てていただければ」と語った。[br] 市は今後、周辺整備にも着手。2020年度に旧庁舎を解体後、22年度までに市道の付け替えや防災広場の整備を行う。23日に開庁したむつ市新大畑庁舎。「ワンストップ窓口」で利便性向上を図った