新型コロナウイルスへの感染防止策として行われている青森県立高校の臨時休校について、県教委は23日以降、生徒をクラス単位などで登校させて健康状態や学習状況を確認する分散登校を可能にする。18日に県庁で開かれた危機対策本部会議で、和嶋延寿教育長が報告した。[br] 県教委はこれまで、休校中の集団での指導を控えるよう求めていた。一方、新年度を控え、生徒の近況などを確認する必要が生じたため分散登校を認め、16日付で各高校に通知した。[br] 指導内容は▽学習状況の確認、新たな課題の提示や学習支援▽年度末、年度始めの連絡―などを想定。各校には登下校時の混雑回避や、短時間での指導などを求めている。[br] 対応は各学校によって異なる。八戸北高は23日に2年生が、24日に1年生がそれぞれ登校し、ホームルーム活動などを行う。25日は新1年生と保護者向け説明会を体育館で開催予定。佐藤昭雄校長は「保護者を1人に限定するようお願いしている」と説明した。[br] 八戸西高は26日の修了式と離任式を行わない予定だったが、通知を踏まえて実施に変更した。八戸高は通知以前から26日を登校日にしており、学年ごとに時間をずらすなど感染防止に努める。[br] 三沢商業高は来週、クラス単位で登下校の時間をずらして登校させる方針。学習状況の確認のほか、実施できない離任式に代わる場も設ける予定だ。三本木高では通知以前から分散登校の実施を考えており、24日に2年生、26日に1年生がそれぞれ登校する。[br] 三沢高は17、18日に学年ごとに登校して健康観察などを行っており、今後の対応は検討中。三本木農業高は広い地域から生徒が集まっているため、分散登校は考えていないという。[br] 特別支援学校は、県内全域から児童生徒が通学していることから、分散登校は実施しない方針だ。