診療費234万円の債権放棄 県病患者15人分/青森県

青森県は12日、県立中央病院(青森市)の患者が支払っていない15人分の診療費234万円について、債権を放棄する方針を明らかにした。患者死亡や行方不明などのケースで、県病院局の債権放棄は2016年度(526万円)、18年度(469万円)に続き.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県は12日、県立中央病院(青森市)の患者が支払っていない15人分の診療費234万円について、債権を放棄する方針を明らかにした。患者死亡や行方不明などのケースで、県病院局の債権放棄は2016年度(526万円)、18年度(469万円)に続き3回目。[br] 同日の県議会質疑で、山本知也議員(自民)の質問に阿部善弘病院局長が答えた。[br] 県病院局によると、18年度末時点の同病院の未収金は2億663万円。分割払いなどで納入が進んでいるものが全体の約6割、催告などの実施が必要なものが約3割、回収が困難なものが約1割だった。[br] 今回の債権放棄による不納欠損処分のうち、5人分(38万2千円)は患者本人と相続人全員が所在不明のまま3年が経過、ほか10人分(195万8千円)は患者が死亡し、法定相続人が相続放棄しているケースだった。弁護士を加えた外部委員による審査会で不納欠損処分が妥当と判断し、定例会に議案を提出した。[br] 阿部局長は未収金の縮減や回収のために、未収金回収員による訪問回収や分割払いの相談、高額療養費の現物給付制度などの周知を行っていると説明。「今後も患者の利便性に配慮しながら未収金を極力少なくする」と述べた。