「歴史的な価値高い」、十和田古道観光資源化へ

現地調査の結果を報告する斉藤利男さん(右)
現地調査の結果を報告する斉藤利男さん(右)
山岳霊場として栄えた十和田湖に続く十和田古道を、観光資源化しようと取り組んでいるグループが2月28日、十和田市民交流プラザ「トワーレ」で現地調査の報告会を開いた。会場には約100人の市民らが集まり、月日山道の役割や歴史的価値などについて解説.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 山岳霊場として栄えた十和田湖に続く十和田古道を、観光資源化しようと取り組んでいるグループが2月28日、十和田市民交流プラザ「トワーレ」で現地調査の報告会を開いた。会場には約100人の市民らが集まり、月日山道の役割や歴史的価値などについて解説した。[br] NPO法人十和田歴史文化研究会(小笠原カオル理事長)と十和田湖伝説の伝え方を考える会(中川一樹代表)、専門家の弘前大名誉教授斉藤利男さんが協力し、昨年11月に古道が残る月日山を調査。結果をまとめ報告会を開いた。[br] 斉藤さんは、月日山周辺に江戸時代に造られたとみられる参詣道の堀道が残されているとし、「道は近代化による影響を受けやすく、山中に長い区間にわたって江戸時代の古道の面影を残しているのは大変貴重だ」と強調。「国指定の史跡になってもおかしくない」と歴史的価値を評価した。[br] また、神域に至るまでの結界の在り方などから、世界遺産の熊野古道との類似性を指摘。「どちらも三重の結界がある。月日山は十和田山に続く神域との境であり、修験者の行場でもあった重要な場所」と説明した。現地調査の結果を報告する斉藤利男さん(右)