【新型肺炎】在校生不在、時間短縮… 卒業式、異例の対応

在校生不在の中、卒業式に出席する生徒や保護者。ほとんどの保護者がマスクを着用していた=1日、八戸工業高
在校生不在の中、卒業式に出席する生徒や保護者。ほとんどの保護者がマスクを着用していた=1日、八戸工業高
青森県内の多くの高校で1日、卒業式が開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各校は在校生を不参加としたり、時間短縮したりと感染防止に神経をとがらせる異例の対応となった。「在校生がいなくて寂しい」との声も聞かれる中、卒業生は友人や恩.....
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 青森県内の多くの高校で1日、卒業式が開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各校は在校生を不参加としたり、時間短縮したりと感染防止に神経をとがらせる異例の対応となった。「在校生がいなくて寂しい」との声も聞かれる中、卒業生は友人や恩師との別れを惜しみながら、学びやを巣立った。[br] 県立八戸工業(瀨川浩校長)では、同日午後2時から卒業式を開始。主役の卒業生244人と校長ら一部の教職員はマスクを着けずに臨んだが、学校側の呼び掛けもあり、保護者や来賓はほとんどがマスクを着用した。当初は1時間半の予定だったが、卒業証書の授与を全員ではなく各学科の代表者1人とするなどして約1時間に短縮した。[br] 式では在校生で唯一の出席となった生徒会長の木本笙心さん(2年)が送る言葉を述べ、舘花弥亜さん(3年)が後輩にエール。校長が式辞を述べ、来賓あいさつは学校関係者1人のみだった。[br] 式後、卒業生の女子生徒は「在校生はいなかったが生徒会長がみんなの気持ちを代弁してくれてうれしかった」と感慨深げ。電子科の女子生徒の母親は「在校生がいないし、校歌もCDで寂しく感じた。でも全国的には保護者が参加できない学校もあると聞いたので、出席できただけでも良かった」と心境を語った。[br] 式に出席できなかった在校生が、校舎内の掲示板で先輩に感謝の気持ちを伝える場面も。土木建築科は1、2年生が3年生の教室にメッセージを書いた模造紙を掲示した。[br] 同校の教諭は「準備がばたばたした部分もあったが、何とか終えることができて良かった」と安堵の表情を浮かべていた。在校生不在の中、卒業式に出席する生徒や保護者。ほとんどの保護者がマスクを着用していた=1日、八戸工業高