【貨物船沈没】漁船乗組員ら憔悴「早く発見を」

疲れた表情を浮かべながら足早に下船する漁船の乗組員たち=1日午後3時50分ごろ、八戸市
疲れた表情を浮かべながら足早に下船する漁船の乗組員たち=1日午後3時50分ごろ、八戸市
六ケ所村沖で29日夜、貨物船と衝突した沖合底引き網漁船「第8富丸」は1日午前11時20分すぎ、乗組員の家族らが心配そうに見守る中、八戸市第3魚市場B棟前に着岸。衝突の衝撃で船首はひしゃげ、塗装がはがれていた。乗組員15人は命に別条はなかった.....
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 六ケ所村沖で29日夜、貨物船と衝突した沖合底引き網漁船「第8富丸」は1日午前11時20分すぎ、乗組員の家族らが心配そうに見守る中、八戸市第3魚市場B棟前に着岸。衝突の衝撃で船首はひしゃげ、塗装がはがれていた。乗組員15人は命に別条はなかったが憔悴(しょうすい)した様子。同漁船を所有する、富丸秋山漁業の秋山博樹専務は「乗組員は気が動転している。事故の詳細は分からないが、まだ見つかっていない貨物船の乗組員が早く発見されることを祈っている」と厳しい表情を見せた。[br] 同漁船は、帰港直後から約2時間半にわたって八戸海上保安部の調査を受けた。頭部にけがをした漁労長が救急車で搬送されるなど、辺りは物々しい雰囲気に包まれた。[br] その後、漁獲物を荷揚げし、同市沼館4丁目の第一工業港内の係留場へ。下船した乗組員たちは一様に疲れ切った表情を見せ、報道陣の問い掛けにも無言のまま家族が運転する車に乗り込んだ。[br] 息子が乗船していた同市の女性(66)は「とりあえず息子の顔を見られて安心したが、まだ貨物船の人たちが見つかっていない」と複雑な表情を浮かべた。疲れた表情を浮かべながら足早に下船する漁船の乗組員たち=1日午後3時50分ごろ、八戸市