リンゴ輸出 6年連続で100億円突破

財務省が27日発表した貿易統計によると、2019年産リンゴの輸出金額は、昨年9月から今年1月末までの累計で101億5511万円(前年同期比12%減)で、14年産から6年連続で100億円の大台を突破した。累計の輸出量は2万4977トン(1%減.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 財務省が27日発表した貿易統計によると、2019年産リンゴの輸出金額は、昨年9月から今年1月末までの累計で101億5511万円(前年同期比12%減)で、14年産から6年連続で100億円の大台を突破した。累計の輸出量は2万4977トン(1%減)。本年産の輸出は8月まで続くが、新型コロナウイルスの世界的流行による経済不安で輸出主要国の消費活動が安定していないことなどから、17、18年産に続く3万トン台に届くか見通せない状況だ。[br] 輸出される国産リンゴの約9割が青森県産とされる。19年産の県産リンゴは小玉傾向で販売数量がやや少なかった。一方、品質が良く市場から高い評価を受け、高値で取引された。国産リンゴの中では、黄色品種「トキ」の引き合いが強く19年産の売り上げを下支えした。[br] 輸出主要国の1月分の輸出金額を見ると、台湾の輸出金額は8億7412万円(57%減)、香港は3億8452万円(30%減)。贈答用の消費が伸びる春節(旧正月)が1月25日で平年より1週間以上早かったため、輸出の落ち込みも平年より前倒しされた。県国際経済課によると、香港では昨年から続くデモや新型コロナウイルスの感染拡大で景気全体が落ち込み、国産リンゴの消費も減っている可能性が高いという。[br] 今後、売れ行きが伸びるかどうかは、人気の黄色品種「王林」の動向次第。同課の荒木泰久課長は「新型コロナウイルスの影響も見通せず、2月、3月の数字がどうなるのか予測できない。18年産に続いて3万トンに届くかはまだ分からない」と話した。