新年度から青森県産品ブランド強化 和牛ブランド名統一、販売促進事業展開

ブランド牛「あおもり倉石牛」。青森県は県産黒毛和種のブランド名を「あおもり和牛」に統一して売り出す方針だ
ブランド牛「あおもり倉石牛」。青森県は県産黒毛和種のブランド名を「あおもり和牛」に統一して売り出す方針だ
急速に進む経済のグローバル化と国内の産地間競争を勝ち抜くため、青森県は農林水産関連の2020年度当初予算案と19年度補正予算案に、環太平洋連携協定(TPP)などへの対応や県産品のブランド力強化・販売促進関連事業費などとして計128億6700.....
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 急速に進む経済のグローバル化と国内の産地間競争を勝ち抜くため、青森県は農林水産関連の2020年度当初予算案と19年度補正予算案に、環太平洋連携協定(TPP)などへの対応や県産品のブランド力強化・販売促進関連事業費などとして計128億6700万円を計上した。県産和牛のブランド名統一や今年市場デビューするサーモンの新品種のPR、19年に登場したサクランボ「ジュノハート」を全国に売り込む事業に力を入れる。[br] 倉石牛や十和田湖和牛など、県内の黒毛和種のブランド名を「あおもり和牛」の名称に包括し、知名度向上を目指す事業に369万円を充てる。既存のブランド名も残しながら、新たにシンボルネームを設けることで、県外へ「青森産」を強くアピールする。[br] 新たな目玉となる県産品の創出を狙う「品目けん引型県産品ブランド力強化事業」に611万円を計上。市場デビューを控えるサーモンの新品種やアラゲキクラゲのPRイベントを開いて浸透を目指すほか、外部アドバイザーによる市場分析を行い、売り込みの方向性を探る。新サーモンは3月に名称を発表する予定だ。[br] 全国的な知名度が高く、県南地方で生産が盛んなニンニクの新品種の早期投入も目指す。新品種は2系統まで絞り込みが進んでおり、865万円を充てて生産力向上を後押しする。[br] 既存ブランド品の飛躍に向けた事業にも注力する。19年から県内市場を中心に流通が始まったジュノハートは、20年度を全国デビューの年と位置付ける。流通・市場調査を進めるほか、首都圏などでのプロモーションに力を入れる。[br] 高谷清孝農林水産部長は「農林水産業を取り巻く環境の変化に的確に対応する。トップブランドの育成や、競争力強化を図りたい」としている。ブランド牛「あおもり倉石牛」。青森県は県産黒毛和種のブランド名を「あおもり和牛」に統一して売り出す方針だ