十和田市予算案357億3千万円 前年度比0・7%増で過去最大

十和田市は19日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額357億3千万円で前年度当初比0・7%増となり、4年連続で過去最大を更新。市民文化センターの長寿命化改修や大規模施設建設など公共施設の老朽化対策をはじめ、子育て支援や中心市街地.....
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 十和田市は19日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額357億3千万円で前年度当初比0・7%増となり、4年連続で過去最大を更新。市民文化センターの長寿命化改修や大規模施設建設など公共施設の老朽化対策をはじめ、子育て支援や中心市街地活性化、産業振興、教育環境の整備を柱に、28の新規事業を盛り込む積極型予算となった。[br] 歳出は、人件費など義務的経費が148億5078万円(前年度当初比1・6%増)。投資的経費が67億8407万円(3・3%減)となった。[br] 公共施設関連では、市民文化センター長寿命化改修が23億7919万円。今年4月から1年間休館して工事を行い、使用年数の延伸を図る。新志道館建設は7億528万円、三本木中建設は外構整備など1億6283万円、洞内・松陽地区統合小中学校整備は実施設計など1億1788万円。[br] 第2期中心市街地活性化基本計画(19年4月~24年3月)に基づく事業は、目玉であるハード整備が本格化。みちのく銀行旧稲生町支店跡地への地域交流センター建設が11億9323万円、ジョイフルシティ十和田亀屋跡地に整備する公共交通拠点が基本、実施設計など2億7601万円を盛った。[br] 市現代美術館と周辺の「アーツ・トワダ」のグランドオープン10周年記念事業では、美術館の常設展示作品の入れ替えやそれに伴う増築工事、記念の企画展開催やカタログ作成に2億5434万円を計上。[br] 他の新規事業では、子育て世代親子支援センター設置が3046万円で、児童虐待の未然防止、妊産期から子育て期までの切れ目のない支援強化を図る。主要野菜再生産緊急支援は5千万円。販売価格が大きく下落したニンニク、ナガイモ、ゴボウ、ネギの種子購入費の一部を助成する。[br] 歳入のうち、自主財源は100億736万円(3・8%増)、依存財源は257億2264万円(0・5%減)。[br] 19年度末の財政調整、減災の両基金残高は8018万円減少し、計74億8141万円の見通し。市債残高は48億7475万円増えて過去最高となる388億6492万円を見込む。今後地方交付税で措置される臨時財政対策債を除く実質的な市債額は276億3644万円。[br] 2年連続で350億円台となった予算について、小山田久市長は19日の会見で「人口減少対策など持続可能なまちづくりのために積極的に取り組んだ結果だ」と強調した。