病院再編統合、県が説明 八戸で地域医療構想調整会議

病院再編統合などについて意見を交わした地域医療構想調整会議=17日、八戸市
病院再編統合などについて意見を交わした地域医療構想調整会議=17日、八戸市
医療需要が高まる2025年を見据えた医療体制の整備に向け、青森県は17日、きざん八戸で、八戸市など8市町村の関係者とともに地域医療構想調整会議を開いた。昨年9月に厚生労働省が再編統合の再検証が必要な公的医療機関として、県内の10病院を含む全.....
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 医療需要が高まる2025年を見据えた医療体制の整備に向け、青森県は17日、きざん八戸で、八戸市など8市町村の関係者とともに地域医療構想調整会議を開いた。昨年9月に厚生労働省が再編統合の再検証が必要な公的医療機関として、県内の10病院を含む全国424の病院名を公表したことについて、県は統廃合の判断を求められているものではない―との認識を示した。今後、県内で急性期機能を有する全26病院を対象に協議を進める方針。[br] 調整会議は県内6地域で開催。この日は、八戸地域に位置付けられる八戸市、三戸郡内、おいらせの計8市町村の行政、医療機関などの関係者が参加した。[br] 厚労省による病院名の公表は、手術などを行う「高度急性期・急性期機能」に関する機能報告とするものの、がんや脳卒中などの診療実績が不足している病院について、自治体ごとに病院機能の見直しを求めるもので、八戸地域では4病院が対象。名前が挙がった病院側からは「地域の実情を知らずに住民抜きで国が主導して判断するのは拙速だ。地域医療の切り捨てにつながる」との意見も出た。[br] 県は既に病棟の縮小や機能転換に取り組む病院があることや、自治体病院の多くが中核病院機能やへき地医療の役割を担っているなど地域の実情も踏まえた上で、今後も調整会議において病床の機能分化や連携に向けて自主的な検討を行っていく―とした。[br] この他、病床数の報告や県が進める医師確保計画、医師の働き方改革への対応などについても意見交換が行われた。[br] 県医療薬務課の若松伸一課長は「少子高齢化による医療ニーズを見据えた医療連携に向けて丁寧に議論を進めていきたい」と話している。病院再編統合などについて意見を交わした地域医療構想調整会議=17日、八戸市