一斉摺り勇ましく 八戸えんぶり開幕

雪交じりの雨が降るあいにくの天気となったが、太夫たちは勇壮な摺りを披露し、春を呼び込んだ=17日午前11時15分ころ、八戸市十三日町
雪交じりの雨が降るあいにくの天気となったが、太夫たちは勇壮な摺りを披露し、春を呼び込んだ=17日午前11時15分ころ、八戸市十三日町
北国に春を呼び込む八戸地方の民俗芸能「八戸えんぶり」が17日、4日間の日程で開幕した。初日は、雪交じりの雨が降る肌寒い天気となったが、33のえんぶり組が寒さを吹き飛ばす一斉摺(ず)りを披露。太夫たちは豊年満作の願いを込め、烏帽子(えぼし)を.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 北国に春を呼び込む八戸地方の民俗芸能「八戸えんぶり」が17日、4日間の日程で開幕した。初日は、雪交じりの雨が降る肌寒い天気となったが、33のえんぶり組が寒さを吹き飛ばす一斉摺(ず)りを披露。太夫たちは豊年満作の願いを込め、烏帽子(えぼし)を力強く振って大地を奮い起こした。[br] えんぶりは、約800年にわたって受け継がれてきた伝統行事。1979年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。[br] この日は、午前7時に長者山新羅神社で各組の太夫たちが摺(す)りを奉納。その後、長者まつりんぐ広場から、神社行列を先頭に中心街へと移動した。[br] 午前10時40分、のろしの合図とともに一斉摺りがスタート。笛や太鼓、手平鉦(てびらがね)の奏でるお囃子(はやし)に乗せ、悪天候に負けない勇壮な摺りを披露。次第に雨も小降りとなると、盛り上がりは最高潮に。きらびやかな衣装に身を包んだ子どもたちは大黒舞やえんこえんこなどの祝福芸をかわいらしく舞い、観客の注目を集めた。[br] 八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)「VISIT(ビジット)はちのへ」によると、初日の入り込み数は、15万6千人で、昨年より4万7千人少なかった。[br] 八戸えんぶりは20日まで。18日は史跡根城の広場でえんぶり撮影会が行われるほか、かがり火えんぶり(市庁前市民広場)、えんぶり公演(市公民館)、お庭えんぶり(更上閣)などを予定する。雪交じりの雨が降るあいにくの天気となったが、太夫たちは勇壮な摺りを披露し、春を呼び込んだ=17日午前11時15分ころ、八戸市十三日町