史跡「梅之木遺跡」を解説 是川縄文館で考古学講座

竪穴住居の特徴などについて解説する佐野隆課長(右)
竪穴住居の特徴などについて解説する佐野隆課長(右)
八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館で8日、考古学講座が開かれた。後期3回目のこの日は、山梨県北杜市教委学術課の佐野隆課長が、同市にある史跡「梅之木遺跡」の整備と活用をテーマに解説し、受講した市民ら約50人が理解を深めた。 同遺跡は縄文時代中.....
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 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館で8日、考古学講座が開かれた。後期3回目のこの日は、山梨県北杜市教委学術課の佐野隆課長が、同市にある史跡「梅之木遺跡」の整備と活用をテーマに解説し、受講した市民ら約50人が理解を深めた。[br] 同遺跡は縄文時代中期の集落跡。遺跡の整備方針に「みんなでつくる縄文ムラ」を掲げ、市民らがボランティアとして竪穴住居造りに参加した。[br] 多くの竪穴住居はかやぶき屋根だが、同遺跡では発掘調査や民族建築学を参考にして土屋根で復元。市民らが設計図や模型を作成し、木材を調達するための石おの作りから本格的に挑戦したという。[br] 佐野課長は「6軒中4軒に着手しているが、完成後はメンテナンスが必要。作業内容の変化に、どれだけ市民の関心が集まるか」などと課題を挙げた。[br] さらに観光資源の4要素「自然、気候、歴史・文化、食」に加え、「『人』も重要な要素。『こういうことを是川でしたい』という思いを市に伝えることが、史跡整備で大事になってくると思う」と強調した。竪穴住居の特徴などについて解説する佐野隆課長(右)