野辺地町が進める町役場新庁舎計画見直しで、町民らによる検討委員会の第2回会合が13日、町役場で開かれ、町民アンケートで最多だった本町地区に建設する場合の概算事業費の3つの案が示された。このうち、現庁舎を解体して仮庁舎を設置するプランは総額22億7074万円かかる見込みで、新町地区に建設する旧案を上回った。[br] 新庁舎を巡っては、新町地区が建設予定地だったが、昨年就任した野村秀雄町長が計画見直しの公約に従って実施した町民アンケートで、現庁舎がある本町地区に建設すべきとの意見が大半を占めたため、町が基本構想の修正などを同検討委に諮問した。[br] 第2回会合では、基本構想の修正案について検討。初会合での議論を受け、候補地を本町地区とする表記が盛り込まれたほか、コンパクトな庁舎建設に向け、延べ床面積の目標値を約3千平方メートルとすることなどが示された。[br] 事業費については、現庁舎付近の民間3者の所有地計2千平方メートルを全て取得する、建設までに仮庁舎を使用するといった工事想定が異なる3案が提示された。仮庁舎プランは町民アンケートで求められる庁舎機能を満たすものの、旧案の21億672万円を約1億円上回った。[br] 他の2案は19億円台だが、建設面積が限られて高層となる可能性や十分な駐車スペースが確保できない恐れがあるという。[br] 委員から「基本構想策定にはコスト面を考慮する必要がある」などの意見が上がったため、事業費や民有地の購入範囲については次回精査することとした。