IoT電球で高齢者見守り むつ市とNTTグループが実証事業

「IoT電球」を活用した一人暮らし高齢者見守りサービスの実証事業に関する連携協定を締結した(左から)高屋洋一郎取締役、宮下宗一郎市長、楠木健社長=12日、むつ市役所
「IoT電球」を活用した一人暮らし高齢者見守りサービスの実証事業に関する連携協定を締結した(左から)高屋洋一郎取締役、宮下宗一郎市長、楠木健社長=12日、むつ市役所
通信機能を内蔵した「IoT(モノのインターネット)電球」を使った一人暮らしの高齢者見守りサービスの実証事業が、今月中にもむつ市で開始されることになった。高齢者宅のトイレに設置する電球の点消灯の記録送信で安否確認する仕組みで、市とNTTのグル.....
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 通信機能を内蔵した「IoT(モノのインターネット)電球」を使った一人暮らしの高齢者見守りサービスの実証事業が、今月中にもむつ市で開始されることになった。高齢者宅のトイレに設置する電球の点消灯の記録送信で安否確認する仕組みで、市とNTTのグループ企業2社が12日、連携協定を締結した。自治体の福祉業務におけるIoT電球活用は国内で初めて。実証事業は6月までで、10月から全国でのサービス開始につなげるという。[br] 電球に通信用のSIMカードが内蔵されており、専用アプリケーションを入れた家族のスマートフォンや、市職員が管理するウェブツールに点消灯の情報が送信される。連続点灯や長時間の無点灯の場合にアラートで知らせ、市職員の訪問や電話での状況把握などが効率的にできるという。[br] 実証事業は、市がモニターとして募集した70歳以上で一人暮らしの25世帯で実施する。電球の設置費用はNTT側が負担。電球を差し込むソケットがあれば、ワイファイなどの通信環境を必要としないため、気軽に導入できるのが特徴だ。実証事業の場所の選定理由として、NTT側は青森県が高齢化率の上昇率が高く、同市が高齢者見守りの各種サービス展開で力を入れていることを挙げだ。[br] 12日、同市役所で行われた協定締結式には、宮下宗一郎市長、NTTコミュニケーションズ(東京)の高屋洋一郎取締役第三営業本部長、NTTレゾナント(同)の楠木健社長が出席。[br] 宮下市長は「新聞のたまり具合など、外からの見守りは可能だったが、家の中の日頃の暮らしをどう見守るかが課題だった。『むつ市モデル』として広まってほしい」と期待を寄せた。「IoT電球」を活用した一人暮らし高齢者見守りサービスの実証事業に関する連携協定を締結した(左から)高屋洋一郎取締役、宮下宗一郎市長、楠木健社長=12日、むつ市役所