光星 強打影潜める

【青森山田―八学光星】8回光星2死、小淵智輝弘が二ゴロに倒れ、天を仰ぐ=はるか夢
猛打、強打が身上の光星が、青森山田投手陣の好投と野手陣の好守を前に散発3安打に沈んだ。4番打者の小池智也はスコアボードに記された「H3」をじっと見詰めて「ヒット3本では勝てるわけがない」と涙にぬれた目をそっと下に向けた。 今大会で光星打線は.....
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 猛打、強打が身上の光星が、青森山田投手陣の好投と野手陣の好守を前に散発3安打に沈んだ。4番打者の小池智也はスコアボードに記された「H3」をじっと見詰めて「ヒット3本では勝てるわけがない」と涙にぬれた目をそっと下に向けた。  今大会で光星打線は勝ち進むごとに調子を上げ、準決勝までのチーム打率は4割を超えていた。しかし、決勝で各打者のバットは湿った。仲井宗基監督は「食らい付いてはいたが、ヒット数の差が見ての通り。相手のしっかりした攻めに防戦一方だった」と負けを認めた。  青森山田の主戦・三上世視滝や先発した右横手投げ斉藤勇太への対策として「膝元に落ちる変化球は振らずに、高めや真っすぐを狙う」と決めていた。しかし、四回から登板した三上の制球力のある投球で、見極めに苦戦した。小池は「ボール球を振ってしまった。チームの徹底不足」と落胆した。三上からの安打は最終回、小池が放った本塁打の1本だけだった。  青森山田とは昨秋の県大会決勝で敗れて以来の対戦。後攻の光星は、先制点を奪われた三回と勝ち越された六回の裏の攻撃で同点に追い付く意地を見せたが、最後まで大きな勝負どころをつくれなかった。  「最後まで勝ち越せず、ずっと追う立場になってしまった」。吉田大樹主将は涙をこらえながら声を絞り出し、力を出し切れずに敗れた結果を悔しがった。 [right]2017年夏季県大会・決勝 八戸学院光星 VS 青森山田[/right]