新型コロナウイルスの影響で昨年10月から休館していた、おいらせ町向山の向山駅ミュージアムが毎週日曜限定で一般公開を再開した。館内はリニューアルが進む途中だが、見どころの一つである鉄道模型が走るジオラマは、これまでの倍近くの広さに拡大。初日の2日は青森県内外から子どもや大人が訪れ、軽快に走る鉄道模型を眺めたり、運営する向山駅愛好会の中村淳悦会長らと館外で交流したりして、楽しい時間を過ごした。[br][br] 青い森鉄道向山駅の無人化された駅舎を活用した同ミュージアムは、2012年2月開館。鉄道に関する懐かしい品やジオラマなどを展示し、地域おこしの拠点の役割を果たしている。昨年2月、新型コロナの感染拡大を考慮して運営を休止。9月に一時再開したが、10月以降再び休止した。[br][br] この日は、来館者がレトロな雰囲気あふれる展示品を興味深く観賞したほか、東北新幹線や豪華寝台列車「トランスイート四季島」などの模型が走るジオラマに、目を輝かせながら見入った。[br][br] 初めて訪れたという、むつ市新町の自営業向井仁さん(67)は、かつて鉄道模型を走らせていたことを振り返りながらジオラマに目を細め、「見ていると楽しい。しまっている模型を出して、走らせてみたくなった」と声を弾ませた。[br][br] 再開に当たり、中村会長は「良かったという気持ちはあるが、感染が収まらないので不安もある。感染防止に努めながら、来てくれる人を迎えたい」と話す。[br][br] 入館無料。開館時間は午前10時~午後4時。来館者には、手指消毒やマスク着用、チェックシートの記入、少人数での入館などの協力を求めている。