青森県などは５、６日、県内で計６１人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。保健所管内別は青森市４４人、弘前１５人、上十三２人。青森市の保育施設で園児や職員２２人、関連で５人が感染するクラスター（感染者集団）が発生した。同市では入院していた７０代男性が４日に死亡。県内の死者数は２４人、感染者数は累計１７０１人となった。[br][br] 保育施設のクラスターでは６日に３０～６０代の女性５人、１０歳未満の園児１５人（性別非公表）の感染が判明。関連して３０代男女の感染も確認した。いずれも青森市在住。[br][br] 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「施設の性格上、親の感染があり得るため、今後もある程度の増加が見込まれる」との見方を示した。[br][br] 同市内では、民間医療機関の５０代男性医師も感染した。直近で診察した５月１日に受診したのは８７人。市は全員に連絡して検査を促す方針。[br][br] 障害者施設や医療機関、５飲食店が絡んだ同市内のクラスターでは、医療機関に関連して１０～８０代の男女７人の感染が判明。感染規模は県外確認分も含めて２６４人となった。[br][br] 同市内のほかのクラスターでは、４月２１日に本町周辺のバー、同２３日に職場で発生したクラスターに関連し、７０代男性と１０代（性別非公表）が感染した。[br][br] ２日間の感染経路不明者は青森市６人、弘前管内６人、上十三２人。[br][br] 入院者は最多の計８０人で重症３人、中等症１４人。県内に２０１床ある病床の使用率は３９・８％。
