青森県は1日、保健所管内別で弘前14人、青森市6人、東地方2人の計22人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。弘前管内の11人は経路不明で、うち3人が管内にある観光関係の同じ職場に勤務。4月23日から今月5日まで開かれている「弘前さくらまつり」との関連は現時点で明らかになっていないが、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「人の流れが増えれば感染が拡大するのは自明の理」として警戒を呼び掛けた。県内の累計感染者数は1598人となった。[br][br] 弘前管内の経路不明者のうち、観光関係の同僚は20代女性と、60代と70代の男性2人。関係する検査対象者は十数人いる。20代女性は40代と70代の女性2人の同居人。この70代女性は70代男性、同居の70代男女と知人だった。[br][br] この8人が絡む経路不明の系統では、1次感染と2次感染の時間差が少なく、大西医師は「感染のスピードが速いので(関西地方を中心にまん延している)変異株の可能性も疑われる」との認識を示した。[br][br] 同管内の20代女性2人と60代男性、青森市の30代男性を含め、この日の感染経路不明者は12人だった。[br][br] これまでのクラスター(感染者集団)関係では、21日に確認された同市の障害者施設に絡み、未成年の陽性者と接触した市内在住の30代男性が感染。陸上自衛隊青森駐屯地に関係する同市の10歳未満が感染した。[br][br] このほかに陽性が確認された、東地方管内の10代と40代女性、同市の50代男女と80代以上女性、弘前管内の60代女性と70代男性は、既に感染が判明している人と関連がある。弘前管内の40代男性は関西地方で、同地方在住の陽性者と接触があった。[br][br] 療養者のうち重症者は前日より2人増の3人。入院者は前日より5人減の62人で病床使用率は30・8%。