青森県は30日、新型コロナウイルスの感染拡大で逼迫(ひっぱく)が懸念される病床について、新たに8床増やし、計201床を確保したことを明らかにした。青森市を中心に感染者発生が続き、同日も県内で計23人の感染を確認。4月の感染者は累計545人で、月別で最多となった。同日現在の入院者数は67人で、病床使用率は33・3%。国の分科会が示す感染状況のステージのうち、2番目に深刻な「ステージ3」の指標(20%)を超える厳しい状況が続いている。[br][br] 同日の保健所管内別の感染者は青森市19人、弘前3人、五所川原1人。県内の感染者は累計1576人となった。[br][br] 青森市でこれまでに確認されたクラスター(感染者集団)関連では、青森慈恵会病院で40代女性と80代以上の男性が感染。同病院や障害者施設、5飲食店が絡む一連のクラスターの規模は、県外確認分も含め252人に拡大した。[br][br] 別の障害者施設は40~70代の男女計4人、陸上自衛隊青森駐屯地で20代と30代女性、10代の計3人、本町周辺のバー関連で50代女性が新たに感染した。[br][br] 弘前市で発生した障害者施設クラスターでは40代女性の感染が判明した。青森市の20~50代の男女3人と、弘前管内の20代男性、五所川原管内の30代女性は既に感染が判明している人の濃厚接触者。青森市の20~80代以上の男女6人と弘前管内の別の20代男性は感染経路不明。[br][br] クラスターが20件発生するなど、4月の感染者数が月別で最多になったことについて、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「市中感染の度合いが強まっている。大型連休を連鎖を止める機会とするため、集団で行う活動を控えるなどしてほしい」と述べた。[br][br] 青森県は30日、県庁で22日まで勤務していた20代女性職員が感染したと発表。知事部局での職員の感染は初めてで、県民と接触する業務に従事しておらず、接触可能性がある職員は30日から在宅勤務している。[br][br] また、青森市は40代女性職員の感染を発表した。