二戸市石切所の川原橋付近(二戸青果市場前)に咲き乱れる桜の名所で24日、二戸駅前のにぎわい創出を目的とした「桜を見る会」が初めて開催された。地元の食材を使った出店が立ち並ぶ中、訪れた市民らは桜を眺め、食事や会話を楽しみながら交流を深めた。[br][br] 二戸駅前地区連合町内会(泉山光生会長)が主催した。昨年も実施する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で断念。今年は感染予防対策を講じ、地域住民が待ち望んでいた企画を2年越しで実現させた。[br][br] 会場は馬淵川沿いに約280メートルの桜並木が続く観光スポット。オープニングセレモニーでは、市立石切所小のマーチングバンドが演奏し、来場者の注目を集めた。[br][br] 近くにある「枋(こぶ)ノ木神社」も、桜の造花を飾り付けた春の“特別仕様”に。神社の御神体「金勢(こんせい)様」は子孫繁栄などに御利益があるとされており、イベント会場では金勢様にちなんだグルメや、お守りなどのグッズも販売された。[br][br] また、二戸駅東口周辺では「桜マルシェ」が同時開催され、かわいらしいハンドメード作品などが販売された。会場の桜と駅前通り、同神社は5月9日まで、午後5~10時にライトアップされる。[br][br] 同会の戸来守和専務理事(41)は「多くの関係者に協力を頂き、初開催できたことに感謝している。駅前の街並みの整備が進む中で、地域を活性化させるために来年以降も続けていきたい」と話していた。