青森県などは23日、県内で27人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。保健所管内別では青森市25人、上十三と三戸地方各1人。同市では職場と本町周辺の飲食店で新たにクラスター(感染者集団)が発生した。4月に同市で発生したクラスターは計13件となった。県内の感染者は累計1435人。[br][br] 同市によると、クラスターが発生した職場は陸上自衛隊青森駐屯地。今月に入り4人が感染しており、新たに20代男性1人の陽性が分かった。陸上幕僚監部は取材に「保健所が行う調査に協力し、濃厚接触者の把握や感染拡大防止に努める」とした。[br][br] 新たにクラスターが発生した飲食店は深夜まで営業しているバー。市によると、県が同日、新型コロナ特別措置法に基づく時短営業を要請した対象地域ではない。既に感染が判明していた同市の30~50代男女6人が、この店の従業員または利用客だったことが分かり、クラスターと認定した。[br][br] クラスターが発生していた青森慈恵会病院では、新たに15人の感染が判明。うち30~80代以上の男女計14人は職員と入院患者で、これまでの感染者と別の病棟で感染が確認されたという。残る20代女性は職員らの同居人。規模は29人となった。[br][br] 同病院や障害者施設、飲食店などが絡む一連のクラスターの規模は計224人(県外確認分を含む)に拡大した。[br][br] 同市のクラスター関連では、別の障害者施設で同市に住む10歳未満1人、本町周辺のバー関連で同市と上十三管内の20代と40代男女5人がそれぞれ感染した。[br][br] また同市では、市保健所職員の40~50代男女3人も感染。市によると、いずれも窓口業務には当たっていなかった。残る同市の10代と、三戸地方管内の80代以上の女性は既に感染が判明した人の接触者。[br][br] 青森市は同日、医療従事者に割り当てるとしていた高齢者向けワクチンについて、25日に県総合健診センターで接種を行うと明らかにした。感染者の対応に当たる市保健所の職員も含む。対象は約400人。