「ボランティア経験は宝物」 米軍三沢基地のテイタムさん、地域住民に感謝の思い

八戸市の中学生を基地に招いたバスケットボールの合同練習。ハナー・テイタムさん(前列右から4人目)にとって大切な思い出の一つだ=2020年2月上旬、三沢市(米軍三沢基地提供)
八戸市の中学生を基地に招いたバスケットボールの合同練習。ハナー・テイタムさん(前列右から4人目)にとって大切な思い出の一つだ=2020年2月上旬、三沢市(米軍三沢基地提供)
米軍三沢基地のハナー・テイタムさん(28)は、3年前に赴任して以来、三沢市や八戸市でボランティア活動に取り組み、地元の小中学生らと交流を続ける。特技のバスケットボールなどを一緒に楽しみ、子どもたちの無邪気な笑顔からパワーをもらってきた。一方.....
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 米軍三沢基地のハナー・テイタムさん(28)は、3年前に赴任して以来、三沢市や八戸市でボランティア活動に取り組み、地元の小中学生らと交流を続ける。特技のバスケットボールなどを一緒に楽しみ、子どもたちの無邪気な笑顔からパワーをもらってきた。一方、この1年は新型コロナウイルスの影響で活動に制限を受ける。そんな中、7月ごろにも同基地での任務を終える予定となった。テイタムさんは「日本でのボランティアの経験は宝物」と話し、地元の人たちに感謝を伝えたいと願う。[br][br] 米国ネバダ州出身で、米軍に入隊後、最初の赴任地として2018年3月に同基地に配属された。「人と関わることができ、学びの機会につながる」と休みの日を利用して、すぐにボランティア活動を始めた。[br][br] 三沢市内では同基地の「児童館プログラム」のメンバーとして、岡三沢児童館での英語教室に参加。ゲームなどを通して、小学生に英語を教えてきた。隊員から善意を募り、ハロウィーンやクリスマスイベントも開催した。「子どもたちに会うたびに、楽しむことができた」と振り返る。[br][br] 全米空軍女子バスケの選抜選手に名を連ねた経験もあり、特技を生かした活動にも積極的に取り組んできた。[br][br] 19年には日本人の基地従業員からの紹介で、八戸市立豊崎中と市川中を訪れバスケの出前授業を実施。同年8月と20年2月には、両校の生徒を基地内に招待した合同練習も企画した。[br][br]「言葉の壁はあっても行動や表情で気持ちを伝えられる」と生徒らと心を通わせたのは忘れない思い出となった。[br][br] 20年は新型コロナの影響で、活動が制限されたが、岡三沢児童館では3密回避など感染防止対策を徹底して、ハロウィーンやクリスマスイベントを実施。「イベントがないのはかわいそう。子どもたちに楽しんでほしかった」と話す。[br][br] 今年7月ごろには、米国カリフォルニア州の基地に移る予定。「コロナ禍だが、三沢を離れる前に何か企画したい」と頭の中でアイデアを巡らせる。 願いがかなったら、やりたいことがある。「三沢をはじめ地域の方々に親切にしてもらった。残りの期間で感謝の気持ちを日本語で伝えられるようになりたい」。ふるさとのように大切になった日本の言葉で素直な思いを話し、お世話になった地域の人や子どもたちを驚かせるつもりだ。八戸市の中学生を基地に招いたバスケットボールの合同練習。ハナー・テイタムさん(前列右から4人目)にとって大切な思い出の一つだ=2020年2月上旬、三沢市(米軍三沢基地提供)