処理水放出「風評対策振り出しに」 参院農水委で立民・田名部氏が懸念

立憲民主党の田名部匡代参院議員は13日の参院農林水産委員会で質問し、東京電力福島第1原発に保管される処理水の海洋放出に関して、「風評対策が振り出しに戻りかねない」と懸念を示した。野上浩太郎農相は、週内にも設置される新たな閣僚会議で追加対策を.....
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 立憲民主党の田名部匡代参院議員は13日の参院農林水産委員会で質問し、東京電力福島第1原発に保管される処理水の海洋放出に関して、「風評対策が振り出しに戻りかねない」と懸念を示した。野上浩太郎農相は、週内にも設置される新たな閣僚会議で追加対策を検討すると述べた上で「(放出までの)2年間で懸念を払拭できるよう全力を尽くす」と理解を求めた。[br][br] 田名部氏は、政府による従来の対策に一定の理解を示しつつ「漁業者は不信感を募らせ、不安を抱えている」と指摘。現状では放出に対する国民理解が不十分とし、「どういう対策を講じて地域の暮らしを守るか示すべきだったのではないか」と疑問を呈した。[br][br] また、昨年成立した改正家畜伝染病予防法を巡っては、農場に設置が義務付けられた野生動物侵入防護柵の設置状況についてもただした。[br][br] 新井ゆたか消費・安全局長は豚を飼育する青森県内の農場が全国平均を下回っていると説明し、「勧告や命令も使いながら丁寧な指導を行いたい」と述べた。