青森県と八戸市は11日、同市で新たに50代男女計4人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち3人は既に陽性が判明している3人の職場関係者で、県はこの6人が教職員として勤務する市立小学校でクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。陽性者の同居人2人も感染が確認されており、関連も含めればクラスターの規模は計8人に上る。現時点での検査対象者は百数十人だが、市は今後、調査を進めて数十人規模の児童を検査する見通しを示した。[br][br] 会見した市教委の伊藤博章教育長によると、クラスターが発生した小学校は9日に臨時休校し、10、11の両日で消毒作業を実施。引き続き12~23日を臨時休校とする。保護者には安全情報配信メールで報告した。[br][br] 6日は2~6年生が出校し、入学式が行われた7日は全校児童が登校したという。一方、春休み期間だった1~5日は教職員と児童が接触する場面は少ないとし、伊藤教育長は「(陽性の教職員と)接触があったのは限られた児童だけで、今のところ全校児童に広がる確率はそう高くないのではないか」と述べた。[br][br] 新たに感染が確認された4人は全員軽症。50代女性2人と50代男性の計3人が教職員で、別の50代男性は50代女性1人の同居人。いずれも感染経路は分かっていない。現時点での検査対象者のうち、約60人は検体を採取済みで、約30人の結果が判明している。[br][br] 県によると、県内34例目のクラスターで、小学校では2例目。県内の感染者数は累計1163人となった。