青森県などは6日、県内で22人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。保健所管内別では青森市9人、八戸市8人、三戸地方3人、上十三2人。症状は調査中1人、中等症1人、軽症と無症状が20人。八戸市の教育保育施設で発生したクラスター(感染者集団)関連では、八戸と青森の2市で計11人の感染が判明。規模は関連を含め計21人となった。青森市の会員制運動施設では利用者と従業員計5人の感染が分かり、県と市はクラスターが発生したと認定した。県内の感染者数は累計1108人。[br][br] 八戸市の教育保育施設で新たに感染が判明したのは市内に住む性別非公表の10歳未満5人。関連して市内の30代男女3人も感染した。青森市の50代男女2人と20代男性1人の計3人も施設関連で感染した青森市に住む20代女性の同居人。[br][br] 県などによると、施設の職員や利用者約100人の検査はほぼ終了。今後は、新たに感染した人の知人や同居人の検査を行う。[br][br] このほか青森市で感染が判明したのは、20~80代以上の男女5人と性別非公表の10代1人。このうち20代と30代の女性2人は、クラスターが発生した運動施設の従業員または利用者。この施設ではこれまで、20代と50代の女性3人の感染が確認されていた。[br][br] 県などは「名簿の提供を受け、利用者を把握できている」として、施設名を公表していない。従業員や利用者約50人の検査が終了し、2人が検査中。[br][br] 20代男性は、クラスターが発生した青森市内の接待を伴う飲食店の従業員または利用者。50代男性は既に感染が判明した人の同居人で、10代は東北地方で感染が判明した人の濃厚接触者。80代以上の男性は感染経路不明。[br][br] 上十三管内の40代男性は、4日に感染が判明した他管内の陽性者の知人。もう1人の70代女性は感染経路不明。三戸地方管内で感染が判明した40代の男女3人は、3日に感染が分かった同管内の40代男性の同居人や知人。[br][br] 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、「クラスターや新しい感染経路の発生が増加し、市中感染が懸念される状況になっている。春祭りなどで人の移動が増える可能性があり、非常に注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。[br][br] また、県教委は同日、東青地域の県立学校に勤める教職員1人が感染したと明らかにした。性別と年代は非公表。接触者に当たる教職員約10人は自宅待機としている。春休み期間中のため、児童生徒との接触はなかった。同校は春休みを9日まで延長する。