八戸工大二高「いのちの教育」 階上の羊肉生産から食育や道徳学ぶ

子羊にミルクを与える生徒
子羊にミルクを与える生徒
八戸工大二高(明石進校長)は21日、階上町内の羊肉生産牧場で、食育や道徳、SDGs(持続可能な開発目標)と関連した企画「いのちの教育」を行った。食文化継承や雇用促進を掲げるNPO法人「階上フロンティア」の関口博樹代表(44)が講師を務めた。.....
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 八戸工大二高(明石進校長)は21日、階上町内の羊肉生産牧場で、食育や道徳、SDGs(持続可能な開発目標)と関連した企画「いのちの教育」を行った。食文化継承や雇用促進を掲げるNPO法人「階上フロンティア」の関口博樹代表(44)が講師を務めた。生徒は生産現場の実情に触れ、命の尊さを感じ取った。[br][br] 同校では6年ほど前から2~4月の羊の出産シーズンに合わせて企画を実施。この日は7人が参加した。[br][br] 畜舎で生徒らは、農業の変化について学習。温暖化が進み畜産環境整備が難しくなっていることや、Wi―Fi(ワイファイ)を使って出産の兆候などを確認する「スマート農業」について熱心に耳を傾けた。[br][br] さらに、肉質向上のための去勢などを見学。育児放棄された子羊にミルクを与え、たくましさや温かさに触れた。関口さんは「身近な地域に生産地があることや、飽食の時代だからこそ命を大事にしてほしい」と語り掛けた。[br][br] 2年生の髙橋希乃香(ののか)さん(17)は取材に対し「子羊がミルクをたくさん飲んでいたことが印象深く、生命について考えることができた」と語った。子羊にミルクを与える生徒