【五輪代表最終選考】悪天候でも冷静さ失わず/古川(青森出身)

弓を引く古川高晴=夢の島公園アーチェリー場
弓を引く古川高晴=夢の島公園アーチェリー場
悪天候の大一番でも冷静さを失わなかった。アーチェリーの東京五輪代表最終選考会最終日に、古川高晴(青森市出身、近大職)がトップと10点差の630点で2位に食い込み、5大会連続の五輪出場権を射止めた。歴戦の36歳は「家族や指導者、一緒に練習して.....
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 悪天候の大一番でも冷静さを失わなかった。アーチェリーの東京五輪代表最終選考会最終日に、古川高晴(青森市出身、近大職)がトップと10点差の630点で2位に食い込み、5大会連続の五輪出場権を射止めた。歴戦の36歳は「家族や指導者、一緒に練習している学生…。いろいろな人の応援と後押しでここまで来られた」と破顔した。[br][br] 60点満点の1射を前後半で6回ずつ繰り返し、40点台はわずかに2回のみ。放った矢が風に振られる感覚をつかめず苦しんだが「悪天候は全員一緒」と意に介さず、むしろ精神面が課題と認める自分自身との戦いを繰り広げた。[br][br] 「思い切ったプレーができないのが弱さ。今日も風に振られて(弓を)戻すような場面がたくさんあった」と内容には納得していない。「きれいなフォームで打てないと自信も持てない。僕のパフォーマンスを出せれば1位になれたと思うけれど、発揮できる度合いが足りなかった」と淡々と分析した。[br][br] ロンドン五輪銀メダリストだけに、今夏の本番は必然と注目が集まりそうだ。「一番悔しいのは自分の力を出し切れずに負けること。出せれば結果は後から付いてくる」。円熟味を増すベテランがさらなる高みを目指す。弓を引く古川高晴=夢の島公園アーチェリー場