145年の歴史に別れ 久慈・霜畑小で閉校式

校歌を歌う霜畑小の児童と地域住民ら
校歌を歌う霜畑小の児童と地域住民ら
久慈市立霜畑小(釜石由仁校長)で20日、閉校式が行われた。在校生13人と教職員、地域住民ら約100人が出席。145年にわたって地域に愛された学校の歴史や伝統に思いをはせ、別れを惜しんだ。在校生は4月からスクールバスで市立山形小に通う。 同校.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 久慈市立霜畑小(釜石由仁校長)で20日、閉校式が行われた。在校生13人と教職員、地域住民ら約100人が出席。145年にわたって地域に愛された学校の歴史や伝統に思いをはせ、別れを惜しんだ。在校生は4月からスクールバスで市立山形小に通う。[br][br] 同校は1875(明治8)年に開校。ピーク時の1964年には253人が学んだが、地域の過疎化に伴い児童数は年々減少し、山形小との統合が決まった。これまでに送り出した卒業生は1997人。[br][br] 式典では、釜石校長が「最後の1年、新型コロナウイルスの影響で児童の成長をお見せできなかったのが残念。本校の教育は地域の支えなしには成立しなかった」とあいさつして、地域住民の幅広い支援に感謝。[br][br] 閉校記念事業実行委の嵯峨力雄委員長(元山形村教育長)は、「学校という地域の要が無くなる。その空白をどう埋めていくかが、私たちの課題だ」と閉校を惜しんだ。[br][br] ステージでは、全校児童が行事や日々の学校生活での楽しかった思い出を発表。最後に全員で校歌を歌い、学びやに別れを告げた。正門前では「霜小久遠(くおん)にたたえん」と刻んだ記念碑の除幕も行った。 校歌を歌う霜畑小の児童と地域住民ら