【緊急事態宣言解除へ】首都圏からの往来増に警戒感

首都圏1都3県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言は、21日に解除する方針となったが、北奥羽地方は依然として緊張が続いている=18日、八戸駅(画像を一部加工しています)
首都圏1都3県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言は、21日に解除する方針となったが、北奥羽地方は依然として緊張が続いている=18日、八戸駅(画像を一部加工しています)
首都圏1都3県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言は、21日に解除する方針となった。ただ、一日の感染者数が第3波のピーク時より減少したとはいえ、予断を許さない状況が続いており、北奥羽地方は依然として緊張感に包まれている。東京に出張.....
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 首都圏1都3県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言は、21日に解除する方針となった。ただ、一日の感染者数が第3波のピーク時より減少したとはいえ、予断を許さない状況が続いており、北奥羽地方は依然として緊張感に包まれている。東京に出張するビジネスマンや今春、上京する若者、その家族らは「首都圏で多くの人が出歩いてしまう」「感染がさらに広がるのでは」と不安を拭えない。市中心街の飲食店関係者たちは、解除を前向きにとらえながらも、さらなる感染予防の徹底に力を入れていく構えだ。[br][br] JR八戸駅では18日、荷物を抱えた多くの人の姿が見られた。今春、東京都内で就職が決まったむつ市の女性(21)は「宣言が解除されてたくさんの人が外に出歩いてしまうと思うと怖い。当分は外食を控えたい」と不安げな様子。[br][br] 手伝いで一緒に上京する母親(50)も「感染が広がりそうで、娘を送り出す身としては心配。帰省もしづらくなりそう」と険しい表情を浮かべた。[br][br] 横浜市から出張で訪れていた男性会社員(48)は「できる限りの予防はしているが、どこで誰が感染してもおかしくなくなる。地方に出向くのもより慎重になるのでは」と危機感を募らせた。[br][br] 駅前のロータリーで待機しているタクシー関係者も動向を注視している。男性運転手(70)は「関東の人が増えそうで怖い。でもお客さんが増えると助かる部分もあるので複雑だ」と漏らした。[br][br] 一方、八戸市中心街では、例年であれば歓送迎会シーズンを迎えているが、今年は企業や団体が開催を自粛する動きが目立ち、閑散とした状態が続く。[br][br] 八戸屋台村「みろく横丁」に店を構える女性は「県外の客を受け入れることは確かに怖いが、経営的にぎりぎりで、受け入れざるを得ない」と内情を明かし、「今回の解除が店にとって良い方向となるためにも感染予防をより強化したい」と話した。[br][br] 三日町で飲食店を営む男性(56)は「首都圏も減少傾向にあるが、まだまだ油断はできない。緊急事態宣言中も夜に多くの人が出歩く映像をテレビで見る限り、都会の人たちは本当にコロナを押さえ込もうと思っているのだろうか」と首をかしげた。首都圏1都3県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言は、21日に解除する方針となったが、北奥羽地方は依然として緊張が続いている=18日、八戸駅(画像を一部加工しています)