羽田発着枠配分決めるトライアル1年延期/三沢空港

国土交通省航空局が、三沢空港と下地島空港(沖縄)を対象に今月28日から1年間、羽田空港の国内線発着枠の配分先決定へ実施を予定していた、実績評価のための「トライアル運航」の開始を1年延期し、2022年3月末開始と決めたことが18日、分かった。.....
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 国土交通省航空局が、三沢空港と下地島空港(沖縄)を対象に今月28日から1年間、羽田空港の国内線発着枠の配分先決定へ実施を予定していた、実績評価のための「トライアル運航」の開始を1年延期し、2022年3月末開始と決めたことが18日、分かった。三沢、下地島両空港には、準備などのため20年10月に始まった羽田発着便の暫定運航も開始までの間認められ、三沢では当面、東京線の1日4便(4往復)体制が維持される。[br][br] 三沢市が18日発表した。市によると、今回の延期は、新型コロナウイルス感染症の影響で旅客需要が平時の水準まで回復しておらず、双方の目標達成状況や取り組みを適正に評価するのが困難と判断されたため。市は11日、青森県を通じて延期決定の連絡を受けた。[br][br] 国交省は19年度、地方空港に羽田発着枠(5枠)を割り当てる政策コンテストを実施。5位の三沢と6位の下地島は評価の結果が僅差で、残り1枠の配分に向けたトライアル運航を行うことに。両空港には、期間前後の20年冬ダイヤ(同10月25日~21年3月27日)と22年夏ダイヤ(同3月末~10月末)も暫定運航が認められた。[br][br] 延期に伴い、28日から約1年間の暫定運航がさらに認められ、22年3月末から1年間でトライアル運航を実施。期間終了後の23年夏ダイヤ(同3月末~10月末)も暫定運航期間とし、実績を再度評価した上で、同冬ダイヤ(同10月末~24年3月末)から、三沢か下地島のいずれかに1枠を正式に配分する予定。[br][br] 市政策調整課の大塚勤光課長は、取材に「(三沢など13市町村などでつくる)三沢空港振興会としても延期は妥当と考えているが、トライアル運航開始まで加速を付けて準備をし、期間中は集中して取り組み、増便を確かなものにするという方針に変わりはない」と述べた。