学校規模適正化へ今秋までに基本方針/三沢市教委、

冨田敦教育長(左)に意見集約書を手渡す石坂敏夫委員長=18日、三沢市役所
冨田敦教育長(左)に意見集約書を手渡す石坂敏夫委員長=18日、三沢市役所
三沢市教委は18日、今年の夏か秋をめどに、小中学校の規模の適正化に関する基本方針を策定する意向を示した。市内でも児童・生徒数が減少している現状から、将来にわたり安全・安心で快適な教育環境を確保するため、方針に沿って適正化への検討を進め、望ま.....
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 三沢市教委は18日、今年の夏か秋をめどに、小中学校の規模の適正化に関する基本方針を策定する意向を示した。市内でも児童・生徒数が減少している現状から、将来にわたり安全・安心で快適な教育環境を確保するため、方針に沿って適正化への検討を進め、望ましい規模に近づけたい考え。[br][br] 策定に当たり、2019年度に設置された市学校規模適正化検討委員会(石坂敏夫委員長)が、教育活動への影響、望ましい規模の視点などについてまとめた意見を踏まえる。[br][br] 検討委が同日、市役所で冨田敦教育長に提出した意見集約書によると、小中学校の児童・生徒数は20年5月時点で児童2068人、生徒1081人だが、29年度当初には児童1995人、生徒1054人へと減少が予測され、今後学校間での規模の差が大きくなることも考えられる。[br][br] 検討委は、小規模校と大規模校に関し、指導面や運営面の利点と課題を抽出。その上で、望ましい規模に近づけるために▽少人数学級(35人学級)の推進▽長期的視野に立った増改築の検討▽隣接校との統合や通学区域の見直しの検討―を提言した。[br][br] 冨田教育長は意見集約書を受け、「意見を基に、将来にわたり望ましい教育の環境や基盤を、市教委が責任を持って整える」と強調。今後は10年ごとに検討委を組織する考えを示した。[br][br] 市教委の小泉厚子教育部長は、学級数が少ないなどといって直ちに統廃合を検討する考えはない―とした上で、「基本方針の下で適正化への検討を行う際は、常に保護者や地域住民に情報を提供し、丁寧な説明と十分な対話に努める」とコメントした。冨田敦教育長(左)に意見集約書を手渡す石坂敏夫委員長=18日、三沢市役所