八工大・星野教授、菌類の魅力と可能性語る

菌類の生態について魅力を語る星野保氏=15日、八戸グランドホテル
菌類の生態について魅力を語る星野保氏=15日、八戸グランドホテル
デーリー東北政経懇話会3月例会が15日、八戸グランドホテルで開かれ、八戸工業大工学部生命環境科学科教授の星野保氏が「寒さと生きる菌類~雪腐病(ゆきぐされびょう)から味噌(みそ)玉まで」と題して講演。「北奥羽地域特有の菌を使ったブルーチーズや.....
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 デーリー東北政経懇話会3月例会が15日、八戸グランドホテルで開かれ、八戸工業大工学部生命環境科学科教授の星野保氏が「寒さと生きる菌類~雪腐病(ゆきぐされびょう)から味噌(みそ)玉まで」と題して講演。「北奥羽地域特有の菌を使ったブルーチーズやテンペのような食品を商品化できれば面白いのでは」とアイデアを披露した。[br][br] 星野氏は東京都出身で、名古屋大大学院を退学後、産業技術総合研究所に入所。菌類の生き方を調べる微生物生態学の生理生態を専門とし、南極地域観測隊での研究にも従事した。19年4月から現職。[br][br] 星野氏は「遺伝子の構造から見れば、菌類は私たち動物とかなり近い存在」と魅力を熱弁。雪腐病菌の調査で世界中を駆け回ったエピソードを紹介した。[br][br] 昔ながらのみそ造り工程の一つである味噌玉に関しては、八戸市南郷や東通村、岩手県宮古市で調査を行っており、これまでにケカビやアオカビの仲間がいることが分かったという。「さらに詳しく調べ、地域によって仕込み時期や玉の形が違う理由も明らかにしたい」と意欲を語り、特定した菌を他の食品に応用できる可能性にも言及した。菌類の生態について魅力を語る星野保氏=15日、八戸グランドホテル